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1977年のSTEREOSOUND
歳を取ってくると自分の生まれ年のモノ・・と言うのが気になり始める。
ワイン・・などと言い始めると恐ろしいので、身近なもので、版画家の木田義彦の自分の生まれ年のカレンダー(和紙で1枚つづりになっているの)をヤフオクで探して、額装してみたり!
オーディオと言えば、雑誌STEREOSOUND。1977年の冬号を見てみるとJBL、マッキン、SMEなどの他、アルテックやバイタボックス、パラゴンはは当然当時の一流品として紹介され、ダイアトーン、クリプシュ、マグネパンなど、お客様の想い出話に聞くスピーカーや、我が家にもあった山水、ナカミチなどが並びます。
巻頭では、今は亡き菅野沖彦先生が「一流品ということ」をGUCCIやベンツに例えながら説かれ、他の先生方の「私の考える世界の一流品」も続きます。
レビンソンのLNP-2は当時108万!!シーメンスのオイロダインも110万!!
大変な高級品だったに違いありません。
真空管アンプの作り方では、配線図や、シャーシの穴あけ寸法と共に使用工具や部品まで細やかに紹介され、何とも手厚い!
各社、各店の広告も、言葉がオモシロイ。参考になります。
オーディオのマーケットがとっても元気だった時代。
(一流品をうたいつつ「値段交渉OK」「まけます」「安くします」というのが、また何とも・・・。これはオーディオ特有なのかしら)

ところで、オーディオ雑誌以外、一般誌や音楽誌の取材を受けると「高級オーディオ」と書かれがちで、原稿をもらうと以前は「高級」という言葉を消して回っていました。「高級」って言葉で括られると「自分とは関係ない」という感じがして嫌だったので。
今はほんっとに価格も上がって「高級」なので、そう書かれるのは仕方ないなと思います。
しかし「高級」という言葉はいつごろからこんなに頻繁にみるようになったのかしら。
「高級」よりは「一流」がいいな。

★ 店内模様替え
店内少し模様替えしました。
2階の奥のスペースは、ヤコブセン部屋に・・。

ヤコブセンのエッグ、スワン、セブンが揃います。
加藤がまとめた<アルネ・ヤコブセンのお話し>と共に。。

★ また、ワーグナーを聴いています
わけあって、またワーグナーの「指環」を聞いています。
予習。対訳を読みながら頭から聞いていても途中いつも同じところで寝てしまって、いつもまた頭から聞いての繰り返し・・・。
そんなことをお客様にお話ししたら「まずはhighlightを聴くのがいい」と勧められました。
指環全体のハイライト、それから各パートのハイライト・・など。
確かに―。

それから様々な「モチーフ」が出てきますが、どれが誰のモチーフなのだかさっぱりわからんです。
でも、一旦諦めました。
「モチーフ」を追うのをやめて、まずは音楽を体に入れよう。
モチーフは当然、あ、ここで聞こえてきた、向こうで鳴っているというのは聴けばわかる。
ワーグナーだって、一番スマートで効果的な方法としてモチーフを取り入れたはずなので、
聴いていくうちにわかれば良い・・と言うことにいたしました。今は。

でも「あそこでライトモチーフが・・」とか話したいのよねー。
憧れルナー。

(竹田)

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