目下注目の的、スイスのスピーカーメーカーPIEGAの新製品TC50。
ここのところ毎週のように、店頭にあるアンプを使って新顔君の表情を観察中。
先週はOVTAVEの真空管プリアンプHP300にTRIGONのDWARFで鳴らしてみました。
・OCTAVE HP300+TRIGON DWARF
この組み合わせは個人的にはちょっと元気が良すぎるような、高音がキツめに聴こえるというのが正直な感想でした。
私は弦やピアノが好きでよく聴きますが、キツく響く高音は苦手なのです。
DWARFの上の機種、TRE50で鳴らしたほうがゆったりと鳴る印象。
DWARFは小さいのに大きいスピーカーでも鳴らしてしまう柔ちゃんみたいなイメージがあったので、少しばかりがっかりしました。
男性スタッフによると、グリップ感の少し弱いDWARFを合わせるにはOCTAVEのプリアンプが強すぎるのだろうということでした。
その後はOCTAVEにTRE50を合わせて鳴らすことに・・・。
ここまでは先週のお話。
本日、また違う表情を・・・と思い、以前比較した際に(5/14の書込み参照)絶大な信頼を寄せた(勝手に)ゴールデンな組み合わせ、TRIGON TRV100+LINNのC-LINE(100W)アンプで鳴らしてみることに
その前に先週のおさらいも含めて、以下の組み合わせを比較してみました。
・OCTAVE HP300+TRIGON TRE50
―TRV100の温まるのを待つため20分休憩。
・TRIGON TRV100+TRE50
・TRV100+LINN MAJIK2100
それからやっぱりもう一度柔ちゃんを信じて、
・TRV100+TRIGON DWARF
うん、HP300とTRE50は合うと思う。これを絶対に好きな人はいる。私もいずれ好きになる気がします。
しかし、やはりLINNとTRIGONのかけあわせがどうしても好きなのですねぇ。
PIEGAのTC50にも合いますねぇ。
TRIGONのTRV100+TRE50はちょっと地味に感じますです。
何より驚いたのは(無知であるため頻繁に驚くことができて本当に幸せです)TRV100とDWARFの組み合わせ。
DWARFにがっかりしていた週末でしたが、株価急騰です。
TRV100は、LINNとの組み合わせも捨てがたいのですが、DWARFとの合わせは一言で言えば「豊潤」。
この組み合わせで聴くと、「比較」とか「オーディオ」ということを忘れて、「音楽」を楽しんでいる自分がいることに気がつきます。
もちろん「オーディオ」は音楽を楽しむためのものなのですが、どうも自分の好みにしっくりこないものに対しては「オーディオ的に聴いている」というのが私の感覚です。(客観視できるということでしょうか)
私は、必ずしも音の一粒一粒が微細に表現されることに重きを置くことが「音楽」だとは今の時点ではあまり思えません。
(おそらくまだそこまでいっていないのです。)
「オーディオでの音楽鑑賞」は、表現されるその「瞬間」や「空間」が感じられることに重きをおきたい。それが音楽の表現者に近づける気がするからです。
それは、音の微細さだけではなく全体のバランスなのだと感じています。
今日のDWARFとTRV100の組み合わせは、そうした意味で素晴しく楽しい気分にさせてくれました。(写真はSNOW WHITEとDWARFです)
さてと、明日はどんな表情を見せてもらいましょう。
(竹田)