今月20日に予定している「オーディオ宗教哲学談義 第2回」。
今を時めく黒崎先生と島田先生、それぞれ哲学、宗教の分野でご活躍のお二人が、「オーディオは本当に進歩したのか」を副題に、対談するという全3回のイベントです。
第1回を終えてから、ぼんやりと自分の中にその問いかけがあります。
すごくシンプルな言葉ですね。
「進歩したのか?」=前に進んでいるのか?
しかし、すごく懐疑的です。
「本当にそうか?」
・・・
「オーディオ=人間」と言ったっていいくらいです。
過去に素晴らしいものがたくさんあった。それを今作れと言われたらできるか?
歴史に残る立派な人の偉人伝を読めば読むほど、情けなくなるようなことばかりニュースで流れます。
進歩しているとは言い難い。
しかし、ひとつ確かなのは時間は後ろに流れないということです。
何か間違った道を行けば、それなりの結果が出る。
人は間違う。
でも間違いも進歩への一つの歩みである。
そう考えれば確かに世の中も前に進んでいるのかも、と、ものすごく肯定的に考えてみることもあります。そうでないことも。
オーディオに関していえば、オーディオを作るということにおいて、基本的に前向きな姿勢だと思います。なぜなら基本好きな人が関わっているから。
でなければ、見えない・不確かなものに対してこんな面倒な手間かけるかしら。
もちろん間違いもあれば、不出来もあると思う。
それは結局時間の流れの中で淘汰されていると思う。
人間やテクノロジーが進歩する以上、オーディオも変わらざるを得ない。
それは必然でしょう。
それを進歩と見るか、どうかは、その人次第かもしれない。
でも、現代のテクノロジーの恩恵による素晴らしいものを聴けるからこそ、当時のものの素晴らしさを気づけるということもある・・と思います。
まだまだ考えが浅瀬におりますね。
ただ、結局、私はどちらも好きなのです。
「今」も「過ぎた時間」も。
贅沢なことです。
この問いかけ「オーディオは本当に進歩したのか」。
みなさんのお考えも聞いてみたいです!