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名フィルムの終焉のニュースを耳にする。
ポール・サイモンのアルバム「ひとりごと/ There Goes Rhymin’Simon」でも歌われたコダック社の【コダクローム】である。
世界初のカラーフィルムとして1935年に発売されて72年目の今年12月20日をもって国内での現像受付、処理を終了という形で幕を退く。
その後は米国Dwayne’s社へ送ることとなる。

永きに渡り写真家、愛好家に愛され続け、最後の砦であったKR「コダクローム64」、PKR「コダクローム64プロフェッショナル」で写真を残せなくなるのはなんとも寂しい限りです。
これもデジタル化が進んだゆえ、大幅な需要の落ち込みを受けてのことなのでしょう。

コダクロームを特徴づける最大の理由はK-14(外式)という特殊な現像方式にあります。
乳剤層中にカプラーを含まず、そのため通常のリバーサルフィルムに較べ変、退色に強く粒状性が高く、黒の締りと濃厚で深みのある色彩、独特の渋みのある色調が特徴です。

私もこの冬の季節、よくコダクロームを使い白鳥の撮影に行ったものでした。特に日本の冬枯れの森木立、緑、雪景色の美しいグラデーションをアンダーぎみの写真で表現できるのはコダクロームならではの魅力です。

販売は在庫限りなので今のうちに少しでも入手しよう・・あればの話しですが・・。
販売終了を惜しむよりあと残された一年足らずの月日を実際に撮影して楽しもうと思う。

So mama don’t take my Kodachrome away
(だからママ、僕のコダクロームを取りあげないで)
(花木)

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