この夏、湿度やらなんやらのせいか、我が家のTannoy コーナーカンタベリーが不調。
うちは一階で、裏手になるので結構湿度が多いのですが、ベランダに近い方のチャンネルがどうも調子が悪い。ガサガサ言うことがあり、この間は、鳴らない日がありストレスに。
更に先日エアコンが壊れて、窓を開けて過ごしていたら、いよいよ調子が悪い。
納品帰りに誰かに見てもらおうと思ったりしていたけど、今日は絶対に聴きたくて、てやんでい、こうなったら開けてやる!と、自分のものになって以来始めて中を開けました。(買う前に一度見てるけど)
裏返したのも久しぶり。
そうそう、古いマイナスネジ。傷は3.11の時に倒れた時のもの。
製品ナンバーなのかなんなのかわからないねれど、タグがついていて、108とある。
あ、8は末広がり!え、108?煩悩!?
お久しぶりです。毎日音は拝聴していますが。お目にかかるの何年ぶりかな。近くて遠い存在でしたね。
ちょっと吸音材も湿気含んでるなぁ。配線はどこが悪いんだろう。あちこち触りましたが、ココというのがなく、2時間くらい格闘。
わからない、音が時々バスっと言って、信号が言っているのはわかるけれど、どれ!?
綺麗に施された配線をそっと外したりしながら、スピーカーの中に頭を突っ込んで、やや湿気っぽくはあるけれど、この中で寝られるくらい綺麗に丁寧に作られていて、当時の人の気概を感じる。
半ば諦めたころ、ヤケクソで聴きたかった曲を流したら、いきなり信号が通ってなり始める。
しかも片方は前向き、もう片方は裏蓋を開けている上に壁に向かっているのに、なんだろう、この開放感と深々とした世の中は。
ちょっとベソをかく。
50年経ったとき見知らぬ誰かが丁寧な仕事をしてるなぁと思う。しかもそれが感動を与える。そのようなしごとができるようになりたいものです。
(竹田)