「ジャケ買い」-CDやアナログなど、アーティストや何らかの演奏をもとに買い物するのではなく、ジャケットの写真やイメージから興味を持って購入すること。
アプローチが特殊であるため、想像と違ったものや期待以上のものが手に入る。一種のギャンブル。良くも悪くも、その期待とのギャップから、よく話題にのぼる。
個人的に、こんな風に理解している「ジャケ買い」。
「アプローチが特殊」というのは、本来ソフトを買うというのは、中身の音楽を聴くために発生する行為なのに、その肝心の音楽のことは全く知らず、音楽という目に見えないものを、見た目で買うということの意味で使いました。
私はギャンブルは苦手。というより宝くじも何も当たる気がしないので、滅多にやりません。(昨年末、何だか2007年は当たる!という直感のもと、生涯2度目くらいの宝くじを買いましたが、やはりはずれました。以来へそを曲げています)
しかし、このギャンブル(!?)だけはねぇ、以前この掲示板で書きましたが、シェリー・マンとプレヴィンのピアノトリオの「マイ フェア レディ」をサーモンピンクの洒落たジャケットに惹かれて、ジャケ買いして大はまりしました。以来やめられません。(当時、プレヴィンもシェリー・マンも知らず。)
その後調子にのってCD屋に出かけては数枚ジャケ買いしましたが、中々あたらない日々。
渋くなっていた今日この頃、HMVでボーっとJAZZコーナーを見ていましたら、平置きされている中に、ほんのり見えた光。
「コートにすみれを」と書かれた帯と、歌い手らしき人物のコートの襟をたてた姿が、妙にマッチして見えて、おもむろに買い物カゴに入れる私。
そう大きな期待は抱かずに、まず聴いてみると柔らかいながら芯の通った歌いかた。
優しい印象のCD。でも歌いこんでるなぁ。
ライナーノートを見れば42歳で新人歌手。プロ歌手としてのキャリアは20年だとか。どおりで!でも自分のレコードは始めての模様。しかも、よくよく見ると「SINATRA SOCIETY OF JAPAN推薦」と書いてある。歌の神様シナトラの日本唯一の公認ファンクラブ推薦。なんだか得した気分。ジャケ買い万歳!
お店でも、早速宣伝して回ったら、「顔が好きだったんでしょ」と突っ込まれました。
そんな不純な動機では・・・。
このCDのタイトルは「Foreign Affair」Lincoln Briney(リンカーン・ブライニー)
ちなみにバカラック好きの私としてはこれも好感度。ジャケ買い2です。
「the look of love」TRIJNTJE OOSTERHUIS(読めません。スイング・ジャーナル今号の広告では、国内盤が出ていて名前がTRAINCHA(トレインチャ)になっていました。ブルーノートレーベルから発売)
(竹田)