スコットランド便りも週1ペースになって参りました。
まだまだ写真がいくらでもあるので、いつまでも続きます。
さて、Vol.8で出来上がったサーフェスマウント、このままでは製品にはなりません。
今度は実際機械が正しく動くかテストしていきます。
テスティングボードという(当然ですが)オリジナル設計のテスト専用マシンを使います。できあがった基板をこのテストマシンに置き、ガチャンと、ホットサンドメーカーの要領で上蓋をかぶせます。
すべてのディバイスに通電の具合、信号経路のチェックをします。
正しい部品が載っているか、全てが正しく作動するかをこの機械でチェックできるのです。
下の写真は、今まさにテストしている図。
基板に異常がみられた場合は、横に置かれた印刷機に、不具合箇所が印字されます。
これを頼りに、修正してまたテスト機にかける・・。この繰り返し。
写真↓手前にレシートが出てきていますね。
ちなみに基板にはシリアルナンバーがついているので、その基板のテストの過程はすべて記録され、コンピューター管理されています。
なんだか生体認証みたい!?
ちなみにテストマシンの数は、製品の数だけあります。
LINNは、皆同じ顔のように見えて、KLIMAXだけでも
KLIMAX DSM、KLIMAX DS、KLIMAX EXAKT DSM、KLIMAX TWIN、KLIMAX SOLO、KLIMAX EXAKT BOX、、、と6機種。
更にAKURATE、MAJIK、SNEAKY、KIKO、EXAKTスピーカー内蔵基板・・など含めたら大変な数です。
しかし、その分それぞれテストマシンが存在するのですねぇ。
前回の記事に書きましたが、一つの基板であれだけの部品数ですから、しっかりテストしないとあとで大変。
しかし、製品の各基板ごとにオリジナルのマシンがあるというのも、大変なことです。
話だけ聞いていると大変そうだけれど、本人たち大して大変そうではない…
なんだか、どのセクションを見てもすごいなぁ・・とため息交じりに顔を上げると、工場の天井の配線が目に入りました。
そりゃそうです。
こんな細かい作業をして、とても繊細なものを作っているのですから、当前といえばそれまでですが、機械の配線なんかも綺麗に取回してあるのですよねぇ。
ほうっとため息をついていたら、
「Kyoko,危ないよ!ブルーのところに立たないで!」
おーっと、轢かれるところだった(!?)
ではまた来週!