今日はO様のお宅へバーチャルアースの調整に伺いました。
7年近くお使い頂いているLINN AKURATE212。
TRIGONのアンプで鳴らしていらっしゃいます。
TRV100、TRE50が発売された始めの頃にお求め頂きました。
TRIGONで鳴らすLINNのスピーカーは音楽に奥行きがあって、本当に魅力的なのです。
年末、QUADRASPIREのラックご導入の際、バーチャルアースのご要望を頂き、なんやかんや間があいてしまいましたが、本日完成!!
O様のお宅では、LINN UNIDISK SCとLINDEMANNのプレーヤーがTRV100に接続され、パワーアンプTRE50はバイアンプ。
弊店の編み出したバーチャルアース的に、TRIGON4台のアースはプリへ戻し、プリ・パワー間はアンバランスで接続します。
そう、そこまではよいのです。
問題はプレーヤー。プレーヤーが2台以上プリに接続されると、うまく接続しないとアースのループが出来てしまって、両方のプレーヤーにとってよくない、ということがあります。
(こんな時に、TRIGONのDAILOGやOCTAVEのPHONOMODULEといったモジュール式プリアンプは、接続する機器がそれぞれアイソレートするので楽チン)
今日のテーマはUNIDISK SCとリンデマンをどう接続するかでした。
両方ともアンバラ接続というのは全然×、バランス接続も同様に×。
アース的に、片方はアンバランスケーブルで、バランス変換プラグを使いTRV100のバランスINPUTに入れる。(A)
もう片方は、NuForceのシールド切りケーブルを使用する。(B)
色々検証し、試した結果、ここまではきました。
O様はリンデマンのプレーヤーを優先的に聞かれるとのこと。
UNIDISKは映画を見るのに使うので、音質はLINDEMANNを優先してほしいとのこと。
・・・UNIDISKには(A)の接続が良かったので、当然リンデマンも(A)のほうが良い結果が出るのでは?と考えがちですが、コレが違うのです。
UNIDISKには(A)、LINDEMANNには(B)。
これが両方のプレーヤーとって良い結果と鳴ったのでした。
横で聞かれていたO様も、「なんでかよく分かんないけど、音が違うのはすごいわかる。こんなにちがうものなんですね」とのこと。
最後にO様のご希望で、プリアンプとパワーアンプが連動して電源を落とせるようにしたいとご要望いただきましたが、連動用のケーブルで接続すると、機器が繋がりループになってしまうため、音質が落ちてしまうことをご説明。
O様は音質を優先して、連動ケーブルはいったんなしということに。
そう、機器の連動ケーブルって、連動できたほうが絶対便利なのですが、音質的にはちょっと落ちてしまうんですよね・・・。
元気いっぱいで出迎えてくれた小さなお坊ちゃんも、帰る頃にはお眠の時間。
遅くまで失礼致しました!