さて、先日田中が「レトロモダン」のファッションについて書いていましたが、私も洋服は見るのも買うのも着るのも大好き!
毎月何種類かの雑誌を見てはあぁだこうだ考えたり、自分の懐と折り合いつけながら何とか欲しいものに近いものを買ったり、ずいぶん前に買った服や母の若い頃のものとあわせて着てみたり・・・。楽しいけれど大変です。(「大変」なのはもちろん・・・。)
いったいいつごろからかと思いますが、すぐに答えは見つかります。DNA的になのでしょう。母方の祖母の頃から、あるいは確認できているところで言うとその1代前からは確実に好きだったようです。中学生の頃、当時にしては少し大人向けの雑誌を見て往年のスターのファッションを見てはあこがれたものです。
私が中学生の頃は、ナオミ・キャンベルなどのスーパーモデルの全盛期で、ハリウッド女優にスターらしいスターがいなかったのか、流行がちょうど一巡りした頃だったのか、昔の女優さんのファッションを取り上げていたことが多かったように思います。
オードリ・ヘップバーンや、グレイス・ケリー、BB、マリリン・モンロー、ジャンヌ・モロー。
映画で知る前に、ファッションリーダーとしてその名を知ったものです。
映画といえば、劇中のファッションもよく特集していました。
「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレのお嬢さんらしいリゾートスタイルや、「昼顔」のドヌーブの淑女スタイル。ブリジット・バルドーや、ヘップバーンの映画はほとんどがその特集の要になっていたものです。
ファッションを追いかけて映画を見るうちに、昔の映画のなんとも言えない無理やりな終わり方や都合のいい展開が、寅さん的で面白く、かえって情緒を感じられたりもして、そのうちファッションとは別に映画が好きになっていったのでした。
見ていた当時は、クラシック音楽を知らなかったですけれど、効果的に取り入れている映画もきっとたくさんありますよね。「ヴェニスに死す」でマーラーの5番を知ったり、ジャンヌ・モローの「恋人たち」でブラームスが好きになったように、また出会いがあるかと思うと、何だかおちおちしていられない気分になったりして。ホント貧乏性です。
でも、話は戻りますが昔の女優さんのファッションが今でも取り上げられるのは、実はファッションを通してその生き方に憧れているんだろうな、と思います。生きる「姿勢」が、洋服を身に纏ったときの「姿勢」に表れるから、絶対「格好いい!私もあんな風になりたい!」って無謀にも思うんでしょうね。
(竹田)