サウンドクリエイトにて展示しておりますラウンジチェア「PK22」についてご紹介します。
デンマークの家具デザイナー、ポール・ケアホルムによりデザインされ同国の家具ブランドである「Fritz Hansen」にて製作しています。
デンマークの家具といえば「木」の素材の印象がありますが、ポール・ケアホルムは家具職人として建築素材に強い興味を持ち、当時一般的で無かったスチールも木材と同様に天然素材と考えました。
また自然からインスピレーションを得てデザインした彼は、「PK22」の脚などに使用しているステンレススチールをマット仕上げとし光沢をなくす事で柔らかい雰囲気とし空間に違和感なく馴染むようにしました。
初めてこの椅子を見たとき、Fritz Hansenは知ってましたが、ポール・ケアホルムというデザイナーも知りませんでした。
「掛け心地が良いのかな?」と疑問に思いましたが、座ってみると見た目の印象とは異なり身体の荷重を「スッ」と座面が受けてくれ驚きました。
とても掛け心地が良く長時間座っても疲れにくく座面が低いので何だか気持ちも落ち着き「ほっ」としました。
【PK22】サウンドクリエイト”青部屋”にて展示中 (展示品 ¥581,000(税別))
何故かな?と考えてみて他の家具と見比べてみました。
それは座面の中の躯体部分となる左右のステレススチールのバーが座った際に開きレザーに張りがでます。座面中心には躯体がないので柔らかく座った時に身体に沿いました。
また脚を横から見ると台形のような形をしており、座った時に上から荷重がかかると中央にバーが無いことで無理なく開き、身体の動きを変えても脚がクッションのように荷重を受け止めてくれました。
後で知ったのですが、この台形の脚は他社が製作しようと試みましたが、どのように試行錯誤しても開いてしまい作ることは出来なかったという話もあます。
1956年に家具のデザインをポール・ケアホルムが考え誕生し、そのデザインを継承し製作するFritz Hansen技術のもと約60年経った現代でも変わらず人気を得て世界中で愛用され続けています。
線で描いたような「PK22」のデザインは空間を邪魔することはなく、デンマークの家具ですが「床座」の文化のある日本人にとって「PK22」のような座面の低い家具はとても身近な存在かもしれません。
座面の仕様により価格が異なり、¥402,000(税別)から受注生産にて承れます。
「PK22」やその他のソファーやコーヒーテーブルもポール・ケアホルムデザインです。
ソファや照明もFritz Hansenにて製作しています。