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あけましておめでとうございます
本日5日、新年の営業開始日でした。

2つお知らせを・・

1つ目は、ORGANIK DACを載せたLINN KLIMAX350がやって参りました。1月30日までご試聴いただけます。
しかも贅沢にも新型のKLIMAX HUBとの組み合わせでご試聴いただけます。
セッティングをしていて、部屋のルームチューニングなどを進めていくと、まだこんなに音が!?と、驚かされます。スペースオプティマイズもこれからなので、まだまだよくなりそうです。

EBTGやコステロの声は、私の体を突き抜けていくのです。
荒井由美のうっかりすると単調に聞こえがちな声は何とも繊細な表情を発見します。
Mistyは、山本剛のピアノを繰る体の動きまで見えてきそうです。
毎度トライするNujabethが、年末JBL NOVAですごく良くて、初めてオーディオで満足する鳴り方しているのを聴いたのですが、KLIMAXでの再生は録音が良いとは言わないまでも、今までで聴いたことのないレベルでこの音楽が内包している奥行きを見せてくれます。
以前Katalyst DACの350や数々のヴィンテージスピーカーをお持ちのお客様が、「色々やってみたけれど、350はすべての音を持っている」と仰られたことがあります。
まさに。その時以上に。

本日最初のお客様がクライバー指揮のワグナー「トリスタンとイゾルデ」を聴かれていらっしゃいました。横で聴いていて、KLIMAX DSM3の時にも同じようなことを感じましたが、そこにあるすべてのモノたち・・つまり、後方にあるTru-Sonicのスピーカーや、中央にあるポールケアホルムの椅子、後方のウェグナーのCH25、棚で回るLP12までもが、皆静かに耳をそばだてているように見えてくるのです。
それくらい静かな中でトリスタンとイゾルデの序曲が演奏されているのです。
その他、聴かれていたのは、マーラー交響曲10番や、ワグナー「マイスタージンガー」、ブラームスのシンフォニー、ラヴェルのピアノ協奏曲、メシアン「美しい水の祭典」など。
「言葉が出ないね」のあとに「ざわざわしないな。ざわざわしないですね。」と仰られました。
とにかく静かであると。

オーディオと生演奏はどうやったって別モノであるということはわかっていても、生演奏を目指したい気持ちがあるのは、生演奏はそこで行われるから常に頭も刺激されるし、感情が揺さぶられるからで、その状態になりたいからオーディオで「原音再生」とか「生音のよう」とか、生演奏を意識するのだけれど、KLIMAX350を聴いていて「ああ、オーディオと生演奏は別だな。そしてオーディオは素晴らしいな」とものすごくオーディオの在り方に納得がいきました。
数多くの音楽の遺産を、まるで初めて聴くような感動で、たった一人で、「今」対峙できるなんて、こんな素晴らしいことってあるでしょうか。「ありません」と断言できます。

もう1つのお知らせです。
e-onkyo musicのサイトで、「マイベストハイレゾ2021」というコーナーが設けられておりまして、僭越ながらお勧め3枚とコメントを書かせていただきました。
e-onkyo music マイベストハイレゾ2021

2022年、良い年になりますように・・
今年も宜しくお願い申し上げます。

(竹田)

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