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水曜日は定休日明けでいつも忙しく始まり、今日もそうだったのですが、忙しさの内容がとてもいい日でした。

ワーグナーの音楽にはライトモチーフ(特定の、人物や状況、心情などを表現する繰り返し現れる楽節)を多く使われて、表層的な音楽に加えて、物語に奥行きや広がりが生まれますが、それは人生そのもののように思います。

私のこの仕事を音楽にしたら、それこそさまざまなライトモチーフがあるでしょう。LINNもそうですし、Legato時代からのお客様、秋葉原のころ、オーディオで感動するということ、仕事での思い付き、理解、もっと細かく言っていったらきりがないですが、そんな中でPIEGAのブックシェルフというのは私にとって何度も登場するライトモチーフになり得ます。

Legato時代からのお客さまが、ご友人とPIEGAを聴きに来てくださいました。ご友人は昔PIEGAをお使いだったとか。

昔のPIEGAは、合っているものと、これは無理というものがハッキリあって、その弱さも含めて好きだったとのこと。

お二人で、オールマイティなスピーカーになったんだなぁとお話しされていました。

お帰り際「いい子に育ったなぁ」と。

育つってとてもいい言葉。オーディオだって、メーカーだって、育つものなのです。PIEGAはずっと家族経営のような決して大きくないスイスの湖畔で、ずっとスピーカーを育ててきて、今の音になっている。

なんだか、今日はとてもいい日でした。

(竹田)

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