Legato EYES

とんと小説を読まなくなりました。
歳とってくると時代劇とか歴史モノとか読むようになるのがわかります。
恋愛小説なぞ、「そんなんあるかい!」とツッコミまくりで、読み進められませんもの。

代わって手に取ることが多くなったのは、趣味に関わるものや新書。
リアリストなのかな、多分。

並んでいる本を眺めてふと、
あ、先生の本ばかりだと思いました。

★ 中野京子先生
早稲田の大学講師。
「怖い絵」は、手に取られた方もいらっしゃるのでは。
光文社の新書で出ている「ハプスブルグ家12の物語」や、「ブルボン王朝12の物語」は、「怖い絵」同様、絵画を通じて歴史を読む楽しい新書。
入りやすい切り口、読みやすい言葉遣い、一つの章が適度な長さ、かなり気楽に読めて、緩急のある文章で、賢くなった気になれます。

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★新井潤美先生
上智大学文学部教授。
自身の子供の頃の経験を下敷きに、英国について書かれたものがほとんど。
「不機嫌なメアリーポピンズ」はイギリス映画。映画化されることの多いジェーン・オースティンの小説は「ジェーン・オースティンの手紙」。最近シーズン2が始まった英国ドラマ「ダウントン・アビー」は、「執事とメイドの裏表」…
其々、イギリス文化を踏まえて見ると、「え」というくらい印象がかわる、恐るべきイギリス。
専門的ですが、うやむやなところがないのが気持ちいい。

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★黒崎政男先生
東京女子大学哲学科教授
「趣味の人」の一言につきますが、出版されている本も、「哲学」とつけば何でもいいのかー!笑的に、骨董、カメラ、ワインなどなど幅広ーい。
本家哲学のお話は一番最近の著書で、「今を生きるための哲学」。
じっくり哲学しながら読むこともできるし、語り口が重たくなくさらっとも読めます。レガートのお客様だから宣伝するのではなくて、哲学的思考を養うのは、人生をオモシロくするし、今の世の中で生活していくのには、すごく役立つと思います。
それを、頭ごなしに教えるのではなくて、実体験で趣味を通して表現されています。

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「先生」って、常に教える立場にいるから、わかりやすくものごとを説明するのが上手なのかもしれません。

論点がどこかで捻じ曲げられたり、忘れられたりせずに、ちゃんと終点があるし、噛み砕いての説明やたとえ話で、「先生」の書くものは読みやすいなあ、と。

ここにあげた「先生」方の本は、趣味的でもありますので、オススメ!

番外編
菊地成孔も先生やってました。
これは、東大の講義録。

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