ついひと月前に、仲間が買ってきた写真集
「ジャズ喫茶」

大判の洋書で、ページをめくるとタバコの煙が立ちそうな、臨場感のある写真。
日本の「ジャズ喫茶」の写真集です。
しかも40代のアメリカ人、デヴォン・ターンブルさんという人によるもの。
前書きを読むと、彼が日本のジャズ喫茶に大変な愛着を持っていることがわかります。
もとい・・・「日本のジャズ喫茶」と書きましたが、「ジャズ喫茶」というものは、日本の独特な文化なんだということを改めて認識しました。
これも前書きにありましたが「日本でジャズの盛り上がりを見せた60-70年代に、海外渡航も難しく、レコードも高く、ライブ演奏が稀だった背景の中で育った文化」というようなことが書かれていて、更には文化習慣の変化で衰退を見せている‥とのこと。
たしかに・・。
今も相当高価なモノですが、当時はきっともっと高価で、ライブだってなくて、JAZZに枯渇していた人たちのオアシスだったに違いない。(余談ですが、JAZZを聴かないウチの母でさえも、会社の人に連れていかれたことがあると話していました。)
Podcast「大人の音楽三昧」で、「西洋音楽と日本人」というテーマで話した時に、飯田有抄さんが200年以上鎖国していた日本が、開国して以来追いつけ追いこせで国策として音楽教育を取り入れたと話していらしたんですが、それ以前にドレミが日本にはなかったことに驚くし、そこに中村八大(これもテーマで話した)のようなJAZZメンが登場して、彼の作曲した「上を向いて歩こう」がSukiyaki-Songとして世界中で聴かれるようになったり、これだけあらゆるジャンルの音楽を楽しむ日本ていう国は、なんというか凄いな・・と思います。
一方でジャズ喫茶という地盤が、日本のJAZZ愛好家たちを支えてきたわけで、それが海外の人の目によって、美しい豪華な本になることはまた嬉しいことでもあります。
ベイシー、やまとや、いーぐる、Digなど、有名店だけでなく全国のお店の写真が掲載。
(月光茶房さんも!)
そしてLP12もたくさん出ていました!!
店頭に置いています♪
(竹田)









