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昨日、音楽配信サイト「HDTracks」からのニュースレターを見て、驚きの一発目。

ビル・エバンス「Waltz For Debby」のハイレゾ!?

しかも192kHz/24bit!?

 

どういうことでしょう、なんか英語で能書きがあったのですが、見向きもせずダウンロード。

(こういうところ、慎重じゃないというか、プロでないというか・・・。しかたないです。自分のオーディオのルーツみたいなこの曲に関しては・・・。)

 

Legato店の一言ブログには昨日も今日も書いたので、ここで再度同じ事を言う必要は全然ないのですが、なんでしょう。

なんだか衝撃的な体験となってしまいました。

 

実は私の短いオーディオ・音楽人生のターニングポイントに、Waltz For Debbyはいつも深く関わっているのです。

まず始めは、「LP12で’Waltz For Debby’を聴き、JAZZに目覚めた時」

JBLハークネスからエディット・ピアフが流れた時に、行った事もないパリの乾いた風を感じて、オーディオに目覚めたわけですが、その数ヵ月後にサウンドクリエイト秋葉原時代の陽の当たる7Fで流れたこの曲とLP12の回転とピンクのジャケットが、化学反応を起こしたように脳裡に焼きついたのでした。

JAZZというちょっと近づきにくい存在に肩を優しくたたかれて、「ちょっとお邪魔します」と、その扉を開けたのでした。

 

次は、2,3年後の2006年。

オーディオの「オ」の口の開き位までは来てた頃で、JAZZに怖がることはなくなっていました。

相変わらず、ビル・エバンスを一番好きと言っていましたが、何だか始めに受けた衝撃ほどは感動することが無くて、あまり進んでかけることが無くなっていた頃。

その頃、電源タップの鳴きを止めたりすることで、音が劇的に静かになることを体験し、カスタム・マイ・タップを作りに熱中していました。

タップの出来がよく、驚くほどS/Nが良くなったことで、久々にこの曲をかけてみたのでした。

「衝撃」。今までで一番上出来のWaltz For Debbyでした。

 

次は、その1年後。

これはLegatoブログに触れましたが、

お客さまのお宅でLINNの弩級CDプレーヤーCD12を聴いた時。

私はこの頃までCD12やKLIMAX KONTROLといったLINNのフラッグシップモデルの「深い低域」を全く理解しておらず、「よくわからない」状態だったのですが、お客様宅のCD12で聴いたWaltz for Debbyで、初めてその深さを理解し、物言えぬ感動を覚えたのでした。

 

この度の192/24のWaltz For Debbyで、私は初心にかえることになりました。

元々の音楽は何も変わっていないけれど、機器や環境や自分自身、色々なことが変わってまた新たな始まりの様なそんな気分になったのでした。

 

気がつけば、2004年の3月から、いつの間にか8年目に突入しているのに驚き・・・。

今までにこんなに長く何かを続けた事は無かったのでした。

(小学校だって6年だし・・・)

 

追記 しかし、ビル・エバンスもスコット・ラファロも、彼らのあの時の演奏がこんなに長く、そしてこんなに遠くでまで聴かれるようになると思っただろうか。

・・・意外とポール・モチアンだけ思ってたりして・・・。
(竹田)

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