「化けの皮をはぐ」。
この言葉、あまりいい意味で用いられる事が少ないかもしれませんが、意味を調べてみると「素姓や真実を隠し装っている」とか「正体を現わす、本性を現わす」という意味なのです。
人に限らず、モノにもこの言葉は当てはまりモノの隠し装っておる「真実」「素姓」。
「本性」「正体」は、どこまでが本当なのか、又それを見たり、体験した事があるかは、どのラインを基準にすれば良いのかは本人しだいということなのでしょうか。
話が変わりますが、いや繋がっているかも知れませんが、先日、LINNフラッグシップ機のスピーカーKOMRIのフルアクティブをご導入して頂きましたお客様の、納品にお伺いしてまいりました。
CD12、KLIMAXKONTROL、KLIMAXSOLO×8台、KLIMAX TUNE BOXに、そしてKOMRI。何とも、そうそうたるメンバーが揃っております。
(ちなみにUNIDISK 1.1、KISTOでサラウンドもされております)
LINN KOMRIをお聴きになられた事のある方なら、このシステムを聞いただけでもどんな音が聞こえるのか想像が出来るかもしれません。
いや逆に、その一つ一つのコンポーネントの素姓や本性がどこまでのものなのか、得体が知れず想像がつかなくなってしまうかもしれません。
KOMRIをフルアクティブにしたとたんに出た「あの音」。
音楽とはこんなに素晴らしいものかと改めて実感しました。
一つ一つの音の粒子がこんなにも細かく、透明度が果てしなくあり、その中に確固たる躍動感が現れ、音の奥行き感、鮮明さ、際立ちなどなど。
YO-YO-MAが目の前でチェロを演奏している姿だけではなく、リズミカルな手の動き、鮮明なタッチ、指の先から、爪の中まで、明確にそこに現れるではないですか。
それから、1時間、2時間とたつにつれ、もっと音が明確になり、音楽の豊かさをさらに感じ、スピーカーをはじめ、各コンポーネントの存在感、製作者の意図、そして「本性」を垣間見ることが出来ました。
言葉では表しにくいほどの変貌振りに、ただ、ただ、唖然とされてしまいました。
CD PLAYER、PREAMP、POWERAMP、そしてSPEAKERと一つ一つの本当の実力が発揮され、まさに「化けの皮がはげた」と感じました。
皆様、是非、是非、ご自分のシステムの隠し装ってる「素姓」や「本性」を知ってみませんか。
「化けの皮」がはげたとたん、また新しい豊な音楽をきっと体験できる事と思います。
追伸、今回のKOMRI フルアクティブは次回にレポートとして登場いたします。乞うご期待くださいませ。
(三浦)