私はこの短い秋の間に二度、外国の方と会食する機会に恵まれた。
どちらもある分野のプロフェッショナルで、少人数の会食で、一方ではまるきり話すことができず、もう一方では下手くそな英語を駆使して思いの丈が十分に伝わった。
同じ英語なのに、何が違うかと言えば、前者は、私自体その分野で自分の中に根を下ろせていない、後者は指の先まで根が張っている、その違いでした。
日本語なら雰囲気で話せるけれど、母国語としない、自分に定着していない言語で話すこと、結果がこんなにも違うことは自分でちょっと落ち込みつつも、面白かった。同じ人間じゃないみたいに、前者では聞き取るのも精一杯。言葉が浮かんでこない。後者では自分の考えや感情をなんとか伝えたくて、そのうち言葉がなんとか浮かんでくる。
自分のどこの理解が、何が、足りないかもよくわかったし、なんだか面白い経験だった。
言葉は当然大切だけれど、大切なのは考えとか思いなんだな。
それは音と歌心に似てるなとも思った。
とはいえもうちょっと喋れた方がいいけど。。。涙
(竹田)