
最近、好みが少し変化したな・・と思います。
クラシック音楽は、30代の頃はモーツァルトのピアノ協奏曲であれば、20番とか24番、交響曲25番、あるいはレクイエム、ベートーヴェンの交響曲は、5番、9番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、エルガ―のチェロ協奏曲・・・など、割と短調の曲が好きでした。
その後段々マーラー、ブルックナーを聴く用に鳴り、今も聴きますが、最近特に好きなのが大編成だと、モーツァルトのピアノ協奏曲23番や交響曲29番、それにベートーヴェンの田園・・・。
若い頃はどちらかというと「軽い」とか「眠い曲」くらいに思っていたのですが・・・。
この仕事に就いてから、フランク・シナトラをよく聴く用になり、好きなナンバーがたくさんあります。
モーツァルトを全部聴くのと同じくらい大変なんじゃないかな・・というくらい多くの曲を歌っているシナトラ。
一人の声で、よくこれだけ多くの心情を聴かせるものだと思いますが、こちらは若い時は「I’ve got you under my skin」「Night and Day」「Fly me to the moon」「New Your New York」「Somethin’ Stupid」など、ベスト盤に収録されるような明るくて勢いのいい曲が好きでしたが、こちらは不思議にバラードがいいんです。しみるんです。
好みの変化も、ジャンル関係なく、暗いものから明るいものへ・・あるいはその逆等ならわかりますが、オーケストラがやさしさに富んだ柔らかいものを好むようになったのは我ながら不思議。
まぁ考えてみれば、昔聞いていたものを今は全く好まない・・というわけではなく、好きなものが増えたということで、歳をとってこれらの音楽の良さがわかるようになったということかしら。
モーツァルトのピアノ協奏曲 第23番は特に、今一番好きなクラシックの曲かもしれません。
色んな演奏がありますが、ベーム&ポリーニ、もしくは内田光子の盤がこの曲の良さを引き立たせる感じがするなぁ。
(竹田)