すっかり秋めいて参りましたし、音楽の秋、読書の秋でございます。
最近の積んどく。
上から・・・
★いまなぜ青山二郎なのか/白州正子著
★いまなぜ白州正子なのか/川村二郎著
青山二郎、小林秀雄、白州正子、その他当時の文化人(と、まとめてはなんだかご本人たちに怒られそう)の面々が「つるんで」色々なことをやっていた頃の日本というのは、なんて豊かだったんだろうかと思って、そういう時代に触れていたくて、こういう本を時折手に取ります。(青山二郎本人の文章はちと難解。それはこの周囲の人たちの言葉にも残されています笑)
特にこの「なぜいま青山・・・」とか、宇野千代の「青山二郎の話」なんかは、つい何度も手に取ってしまう。
格好いいんだもの!
青山二郎の弟子に白州正子がいて、白州正子を語る人がまたいる。
そういう文化的何かの継承に憧れます。
★シャイニング/スティーブン・キング
いつだかこのブログで紹介した夜読の「ドクター・スリープ」があんまり面白くて、下巻に入ってからは、うっかり夜中の3時になってしまうような晩が幾度か。(読むのが遅いので)
ホラーというよりは、スリルとサスペンス!で、臨場感を出すためにか下品な言葉や目を背けたいような描写もたくさんありますが、赤線引きたくなるような心に残る文もあったりして、奥行きのあるエンターテイメントでした。
読み終わったら寂しくなっちゃって、主人公ダニーの子どもの頃に遡って「シャイニング」です。
キューブリックの映画と原作は割合ニュアンスが違うんだとか話に聞きましたが、さてどうなのかな。
★マイ・バック・ページ ある60年代の物語/川本三郎
最近1960年代の音楽やその時代の動きに興味。
川本三郎の書いた映画についての本はいつも安心して楽しく読めて、昔の日本映画なんかは紹介されている中からずいぶん古いものまで探して観たりしたものでした。
その川本氏の自伝的な本。
Amazonで注文して手元に届いたら、想像していた楽しい「60年代紹介」とはちょっと様子が違うようですが、きっと川本さんの目を通して何か見えてくるはず。
★音楽の正体 /渡邊健一
これはお客様にお借りした本で、構造を見ながら、音楽をひもといていく・・・というもの。
と言っても、むつかしい曲を題材にしているのではなくて、ビートルズやゆーみん、クラプトン、加山雄三・・・とかなり左右にメーターが振れた感じの内容。
慣れないコード進行の話なども出てきて、そのへんはさっぱりなのですが、非常にわかりやすいたとえ話つきで、とても面白いのです。
うっかり赤線引きそうになったので、古本を注文。
本のしおりは、根津美術館の鑑賞券・・・。
根津所蔵の双羊尊でした。
ここの庭、気持ちよいのです。