忙しいと言いつつ、行くべきところは行く。美術館も入場制限していて、ガラガラのなか、ビュフェの展覧会を見てこられました。
憧れのニューヨークシリーズには、どこか寂寥感を感じるのは不思議でした。ビュフェの描く風景画に人がほぼ描かれないから、そう思えるのかしら。今年人気のなくなった春の銀座が心によぎります。
ビュフェという人が苦悩の人生だったことを絵を通して知り驚きました。
早くに人気と名声を得て、定着した画風から脱却したかったのでしょうか。職業画家でなく、アーティストだったからこそのことなのでしょう。
描かれる絵はどこかシニカルで媚びがない。潔い黒い線は、ブレがない。のちのち、黒い線と決別するかのようなアカデミックな絵も描きます。それほどまでにこの黒い線に囚われたのかと思いました。それこそビュフェなのに!
そんな休日を過ごして、あとは27日まで奔走します!
2月に始まる写真家ドアノーの展覧会は、音楽がテーマで楽しみ。
(竹田)