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LE8はありますか?というお問い合わせがあって、LE8Tを入れたDALEのレプリカ箱ならありますとご案内しました。

JBLのLE8Tは、世の中がオーディオブームだった時代を過ごした方から「エルイーパッティ」と愛着を持って呼ばれるユニットです。(LE8はそれより古い時代のもの)

ご案内した方をお迎えするのに鳴らしていたら、いつも銀ブラがてら寄られるお客さまが「お。エルイーパッティか!」とサイモンとガーファンクルを2曲立ったまま聞かれて「当時は日本のメーカーだってよかったんだよ。だけど、これには敵わなかったんだ。なんでこんなふうに鳴るかな。いいよな」と帰って行かれました。

それからご予約のお客様がいらして、お持ちになられたサンソン・フランソワのピアノやヴェルディのオペラを聞かれました。

プレイリストが曲を次へ送るにまかせたまま黙って聞かれ、30分ほど経ったでしょうか。こちらへ顔を向けられ「やっぱりこれはいいねぇ。」

14歳の時からオーディオをやってきて、一通りの道を通り、マルチもやった。真空管もさまざまなトランスを扱ってやってきた。段々体力的に大変になって、CDもLPもまだまだ聴くものがたくさんあるし、いっそ全部片付けて、こういうこぶりなものにして音楽を聴くほうに専念しようかと思っている。

「西陽がね」と仰られたので、眩しかったかと心配したら、そうじゃないんだ、昔ニューヨークにいたときに、こんな雰囲気のレコード屋やオーディオ屋によく行って、懐かしくてね。

でも一つだけ違う。猫がね、いるんです。ニューヨークの店にはね。ニューヨークはネズミが居て、レコードやケーブルをかじっちゃう。

だから鼠捕りという本来の仕事をするために、お店には必ず猫が一匹いるのだそうです。

「Library Catだね」

映画で観たニューヨークに空想が飛ぶような、とても楽しいお話を伺いました。

今日はJBLとそんな午後。

DALEは、棚の上に乗っている横型のスピーカー。

(竹田)

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