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こんにちは。白川です。

本日は音楽勉強ノートのコーナーです。

こちらのコーナーでは、まだ音楽の知識に乏しい私が勉強するために、
お店の中にあるLP盤の中から聴いたものをご紹介させていただきます。
Instagramではスタッフの聴いた楽曲も紹介していますのでそちらも是非ご覧ください

弊店で販売中のレコードもどんどんご紹介させていただきますが、
非売品の場合でもLP12を使ってご試聴いただくことは可能ですので、ぜひお声がけください。

本日のレコードは『コリン・デイヴィス ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」』です。

(弊店で取り扱いのある富士レコードさんのレコードで、900円で販売中。)

今回のドヴォルザークはクラシック音楽史を大きく4つに分けた際(バロック→古典派→ロマン派→近現代)
のロマン派にあたるそうです。
バッハのピアノ協奏曲から始まったクラシック編ですが、いよいよ後半に差し掛かってまいりました。
(いよいよといってもバッハとヴェートーヴェンの二つしかUPしていないのですが …..)

ロマン派と言われまず最初に思い浮かんだのが、学校の社会でも習った『ロマン主義』でした。
ロマン主義とは、18世紀末から19世紀にかけて、ヨーロッパで興った精神運動で、古典主義を否定し、感情・個性・自由などを尊重、自然との一体感、神秘的な体験や無限なものへのあこがれを表現したもの。と習ったのですが、

音楽に関しては古典派との区別をはっきりつけない見方もあるらしく、「古典派・ロマン派の時代」と呼ばれることも多いそうです。

時代背景がなんとなくわかったところで早速聞いてみました。

聞いてみての感想は、今の私の中での好みはストーリー性、メッセージ性を感じる楽曲なんだな。ということでした。
前回ヴェートーヴェンの交響曲第9番を聴いた時にもそう感じたのですが、
バロック時代に王侯貴族に雇われて作っていた楽曲よりも、
それ以降の時代で作曲者が自由な発想、自由な表現をしている楽曲の方が聞いていて考える余地があり、
一つの芸術作品を鑑賞しているかのように楽しむことができ、そういう楽曲の方がなんとなく好みに近い気がします。

第一楽章ではその壮大なスケール感から宇宙鉄道をイメージしました。
力強く演奏されている部分は鉄の塊である汽車が宇宙を進む様子、
少し怪しげなメロディなどからは、乗客の未知の物に対する恐怖や興味がのぞくような気がしました。

第二楽章は実家の帰り道をイメージし、とても懐かしく暖かい気持ちになりました。
この第二楽章は「遠き山に日は落ちて」だったり、「家路」という名前で日本語でも親しまれており、
夕方になると児童に帰宅を促す放送で流れる地域があったり、施設の閉館の放送で流れる場所もあるそうです。
私の家の周りでは聞いたことがない。というかこの第二楽章のメロディー自体初めて聞いたのですが、
放送で聞いて育った方達と同じような情景を思い浮かべたことが、とても面白く感じました。

第三楽章ではとても軽快に進んでいくメロディから、ワクワク感、好奇心が掻きたてられました。
第一、第二と情景と共に記していたので、第三楽章も情景と共にお伝えしたかったのですが、
少し難しく、強いていうなら西部開拓自体のアメリカのようなイメージがぼんやりと思い浮かびました。

ついに第四楽章。通して「夜明け」というものをイメージしました。
とても力強く演奏される部分と、穏やかに優雅に演奏される部分とがあったのですが、
穏やかに演奏される部分は文字通り夜が明け、朝になるようなイメージで、
とても力強く演奏される部分は自分の弱いところを打ち破って人間として成長し、
今まで暗かった過去から脱却し、力強く前を向く「夜明け」をイメージしました。

長々とこんな情景が浮かんできましたなどと記しましたが、
繋げてみてみると、いやどんなストーリーだよ!と私自身も首を傾げました。

しかしそれもまた面白く、まだまだ考える余地があるということ。
今度はドヴォルザークがどういう人だったのかを調べてから聴いてみることにします。

美術でも音楽でも芸術作品を鑑賞するのはとても楽しいと再認識させられた回でした。

(白川)

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