この度、音元出版のAnalog誌に「女性とオーディオ」という企画で、恐れ多くも、そして晴れがましいことに、自分の現在のシステムと共に登場させていただきました。
親しい友人や、家族に「みてみて〜」と宣伝したところ、私ではなく、スピーカーの値段が注目を浴びてしまいました笑笑。(しまった。言ってなかった。。みたいな。)
やっぱりオーディオって高いんですよねー。この世界に入って来年で20年すっかり頭がバブリーでした。
でも、私最初からそんな高いモノ選んでいたわけでは無いのです。(あ、一般的には高いか)
それで、以前書いてた「私のオーディオ遍歴」を、所有していたモノたち、、ということでまた書いてみようと思います。
★始まりはLINN CLASSIKとKATAN
私のオーディオ遍歴で書いたその2のあとくらいだったか、、、もう、前職の航空会社には戻らず、サウンドクリエイトに骨を埋めようと社員になるかならないかの頃に、初めて自分のシステムを買いました。
その頃の私には、買うしかなかったのです。なにはともあれ買う。それ以外にオーディオの門戸は開かれていませんでした。右も左もわからない。テクノロジーも歴史もちんぷんかんぷん。でも何だかおじさん達が(スミマセン。当時20代ですから許して)心血注いでるこのオーディオというものに、謂れのない魅力を感じました。変な話、航空会社なんかに勤めてチヤホヤされていたのに、オーディオを目の前にしたら話も聞いてもらえないのです。
オーディオと音楽の話ができなければ存在しないように感じました。でも、その人たちが見ている空(クウ)に浮かぶなにものは、なにやら凄そうです。そういう世界を持つ人に憧れと嫉妬、焦燥感を抱きます。私は人生損してるかも!?と。その片鱗をオーディオに見たのが、私のオーディオ遍歴その1からその3くらいまでのことでしたが、自分に買える精一杯、そして初めての高い買い物で、この世界で生きていきますというパスポートなのか、入場料なのか、そんな感覚で買いました。当然その時は自分の好きな音などわからない。でも仕事の助けになることは確かでした。サウンドクリエイトは創業からLINNを得意としていたので。
でも、オーディオでも何でも趣味のものは、自分でもたなきゃ、自分で買わなきゃ習得できない、と言うのは、本当だと思います。価格じゃなくて、どんなに人のを聞いても知識を持っていても、自分で払わなくちゃ始まらない。全部買えということではなく、これには自分は、ちょっと大変でもこれだけ払うというのが趣味の世界と思います。
「身銭を切る」。
これが私とオーディオのはじまりでした。
(竹田)