昨日のイタリアンの話から、急にまた思い出したMere Verde。
ミラノのトラットリアのお兄さんに教えてもらったデザートです。
お腹いっぱいだからデザートいらない。
食後酒も一口飲みたいけど、なんかスッキリしたいからいいや。
そんなことを言ったら、これがいいよと出してくれたのが、このデザート。
Mere(りんご) Verde(緑)・・・青リンゴの風味のシャーベットなのですが、フルートグラスみたいなのに入っていて、めっちゃくちゃカルバドスが入っております。
ほとんどお酒。
でも、シャーベットの氷がシャリシャリして、軽く、スッキリして、お腹いっぱい食べた後に何とも清涼感のあるデザートでした。(酔っぱらいますが。)
日本であまり見かけないのですが、ミラノのトラットリアでは2、3軒出してくれたと思うので、割とスタンダードなものだったのではと思います。
涼しくて、甘酸っぱくて、香りがよいあの感じ、忘れられません。
時々お腹いっぱいの食事の後に無償に恋しくなります。
24,5歳だったし、そういうのを食後に食べている雰囲気も自分で気分が良かったんだと思います。
シンプルなのにスペシャル。
音の記憶も美味しいヤツは、耳に残ります。
千葉のお客様のお宅で聞いたワルツ・フォー・デビー。
当時LINNのフラグシップ機だったCD12の良さが初めてわかった時でした。
ワルツ・フォー・デビーは、その記憶を超えるものがないような気がします。
そのお客様も後にKLIAMX DS/Kにされていますし、色々な場所で聴いて耳もアップデートされているはずなのに不思議です。
寒くてセーターの暖かさが幸福の象徴のように感じられる日で、ビル・エバンスのこの演奏聴いた時に身の内側まで暖かさが広がった感覚でした。
もっと色々あるけれど、いつもふっと思い出される味覚と聴覚の美味しい記憶。
折角思い出したので、書き留めてみることにしました。