ピュアオーディオ

とある日、ご来店されたT様から、「LINNのシステムをトータルで使っているがイイ音がしない!」「どうにかなんないか?」とご相談頂きました。
現状の接続や置き方を伺い、
電源かもしれません、足もともお試し頂きたい、スピーカーの位置はどうですか・・・などと、思いつくがままにお話ししていたら、話はいいからあんた来なさい(要約してます)、ということになりました。
ちなみに、お持ちのLINN AKURATE242のアップグレードスタンドにもご興味があり、デモンストレーションさせて頂くことに。

AKURATE242のあしもとは、以前は、前と後ろがセパレートになっており、重さもだいぶ軽かったのですが、現在のスタンドは重さ17kgで1枚板。
どっしりしていますでしょう!

まず、お伺いして現状確認。
今の音を聴かせて頂き、電源環境や、スピーカー、機器の細部を拝見します。
T様は嬉しくなってしまうほど、綺麗に設置され、大切に機器をお使い。
ケーブルの取回しも綺麗です。
でも、音は「何かが違う」と言っているようで、T様もそれにはお気づき。
さて、順番としては、まずは電源から。
全ての機器の血液となる力のもと、電源環境がうまくいっていなければ、大きく差が出るはずのことも、ほんの小さい差にしか感じられないのです。
T様のお宅では試行錯誤された末、アースは電源タップで共通にできるよう、3芯のコンセントが4口。
あとはアンバランスケーブルで接続しています。
これをまず、サウンドクリエイトのバーチャルアースの施術開始。
施術と言っても、基本的な目的は、「グランドループを取り除き、信号ラインとアースラインを正しくつなぐこと」。
ですので、実質的にやることとしては、
・タップで共通にしていたアースは切り離すため、機器の数分のタップを用意し
・機器に優先順位をつけて電源を取り
・機器同士をアンバランスケーブルで接続するのか、バランスなのか、シールド切りケーブルなのかを調べて接続し、
・必要であればアース線でアースを繋ぐ
・・・など。
特に工事などは必要ありません。
T様のお宅では、ご使用機材が全てLINN製品。
タップはそれぞれ別にとります。
順番は、システムの頭脳となるプリアンプを1番に、次に微小信号を扱うアナログ系、それからCDプレーヤー、パワーアンプ。
機器間は、LINN製品同士は、アンバランスケーブルで接続し、アースは、CDとパワーのアースをプリアンプに接続し、LP12のLINGOは電源の先からLINGO本体へ接続。
最後に、SMEのフォノのシャーシとKLIMAX KONTROL(プリアンプ)のシャーシを接続したところ、CDプレーヤーも、アナログもどちらも音が良くなりました。
電源環境がうまくいくと、まず低域がしっかり伸びるようになり、変なボンボンと耳につく低域や、中低域のおかしなふくらみが無くなり、音が前に出てくるようになります。
(こうした「バーチャルアース」は、機器によって接続の仕方が異なるので、お店にご相談下さい。)
この電源環境を整えたうえで、スピーカーの足もとのデモンストレーション。
T様のお好きな演歌は、歌い手がしっかりと足を踏ん張って歌い、こぶしがきいて、グッと厚い音になりました。
重量がグンと上がった1枚板のアップグレードスタンドの効果は大きく、バーチャルアースと合わせてご注文に。
次回お伺いの際のご納品例をお楽しみに♪

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