「ねぇ、なんか甘いものある?」
「そうねぇ、確かサトウさんから頂いたのが・・・
あらら、ないわ」
「なんだ、長崎が遠いなぁ」
・・・なんて、ある日どこかの食後の会話にあったのでしょうか。
「長崎が遠い」、これって「甘さが足りない」という意味なんだそうです。
江戸時代はお砂糖は貴重品で、長崎の貿易港から砂糖を原料にしたカステラや金平糖などの南蛮菓子などが入ってきたのをありがたく食べるという・・・
それで、甘さが足りないことを長崎が遠いというのだそうです。
なんと洒落たこと・・・。
今では、どこの産地のものでもインターネットですぐに手に入れることができ、デパ地下に行けば多種多様なお菓子に巡り合えます。
だから、今の時代に「長崎が遠い」と言っても「なんのこと?」ですが、流行語というのとは少し異なる、時代や場所で生まれる言い回し、こういうの素敵ですね。
ちなみに、長崎出身の人も知らなかった言い回しでしたが・・・。