本日、SOUNDCREATE LOUNGEでは、「名盤深聴」イベントが行われました。
昨年ここLOUNGEでLINN EXAKTサラウンドを3回にわたりイベントしていただいたオーディオ評論家の山本浩司先生から、ステレオサウンドで連載中の「名盤深聴」をここで再現しようじゃないかとお話しを頂きました。
執筆されている高橋健太郎さんをお招きして、ステレオサウンド前号の「名盤深聴」でテーマとしてあがったナットキング・コールの「The Very Thought of you」を聴くという催しが、ここに本日行われました。
名盤は、深く読み解くと、それに纏わるアルバムや、その名盤に影響を受けたミュージシャン…と、とめどなく物語は広がっていきます。
当のオーディエンスである私たちだって、なにかの曲なり演奏なりに感動して、そこから世界を広げるということはよくあることと思います。
最近、弊店にJAZZ喫茶メグの店主・寺島靖国さんがいらして、オーディオか音楽かどちらが偉いかと言われたら僕はオーディオと仰いました。
音楽の方が絶対に大切と思っていた私としては、「そうか…」と思わざるを得ないほどの力説で、オーディオがなければ竹田が初めてピアフに驚いてオーディオの世界に入ることはなかったわけだよ、と言われ、今までの「音楽が絶対」という信念を簡単に崩された次第でした。
それからすると、今日のアルテックで鳴らすナットキング・コールは絶品で、ご来場のお客様から「アルテック素晴らしかった」というお声をたくさんいただきました。自画自賛になりますけれども。
そして、名盤が名盤たるものであることを奥深く伝える高橋さんがいて、高橋さんの湧き上がる博識をわかりやすく伝える山本さんがいて、それで成り立った今日のイベント。
これ、また新しい風が吹いた。そう感じた次第でございます。
ナットキング・コール、キャピトルの録音技師、アルテック、ロンドンウェスタンの技術者、それを大切に今まで保管した人、これを弊店に持ってきてくれた人、高橋さん、山本さん、今日ご来場くださった皆さま、普段から弊店を応援してくださるみなさま、全ての方に感謝の気持ちを捧げます。
このイベントは、今後も続けて行きますので、またぜひご来場ください!
今日は興奮で眠れないかも!