お客様のお宅にスピーカーを壁付けするので、現場下見ということで出かけた帰り。
車の中から景色を眺めていて「21世紀だなー」と思ってしまいました。
子供の頃、アニメ「ドラえもん」や手塚治虫の漫画などに時々出てくる未来の風景に21世紀への思いを馳せていましたが(※1)、はたと気が付けば、車が宙を飛びこそしないけれど、高速道路の照明灯がニューっと生えて規則正しく道を照らす様や、2階、3階建てになった道路の錯綜している様子、綺麗に婉曲した橋、高層ビルの連なり、1つ1つに人が住んでいるとは思えないほど数多くの明かり、一定速度で走る車の数々・・・
子供の頃「ドラえもん」で見た未来予想図とほとんど一致するなーと、感心してしまいます。
オーディオもまた同じ。
綺麗な画面のタブレットに、自分の持っているCDが表示されて、好きにポンと押せば音が鳴る・・・そんな部分だけをトリミングして見てみると、もう本当に驚きの21世紀です。
でも、その裏では、納戸や下駄箱の脇などにあるHubに所狭しと何本も接続されたLANケーブルが、各お部屋へと線で繋がって、お部屋のLANポートにDSやNASを接続して、ネットワークが組める・・・という具合に、音が行き来するところはキッチリ「有線」だったりするので(※2)、全く理解の域を超えるものではないんですが、部分的に見たら本当にビックリなことです。
ただ、オーディオの場合、ヴィンテージのスピーカーなどを聴いても思いますが、「なにをもって進化というのか」と。
快適や便利だけなら、「冷やすもの(冷蔵庫)」「あたためるもの(ガスレンジなど)」は、ものすごく進化しているのだと思いますが、オーディオに至っては「音」が伴うので、便利さだけでは「進化」と呼べないんですよね。
そういう意味では、今ものすごい「オーディオの進化」を体験しているんじゃない?・・・と。
ヒヨッコがなにを言うかとツッコミが入りそうですが、珍しく「何食べようかな」の代わりにそんなことを思った帰り道でした。
※1 今ネットで、ドラえもんが21世紀から来たかどうかを調べてみると、そうだとかそうでないとか・・・。これは話の枕として、そこへのツッコミはどうぞご勘弁ください。
※2 今は有線でなくてもAirplayやBluetoothなどあります。
でも、やっぱり音がよくなることを進化と考えれば、まだ有線に断然軍配が上がります。