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先日、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番をコンサートで聴きました。
ヴァイオリンのカデンツァも長いし、技巧的にも難しそうだし、最初から最後まで全力疾走のような演奏で、音楽もスポーツ・・と、つい思ったほどでした。

この曲を生演奏で聴いたのは、2度目。
2006年秋、庄司紗矢香のソロで、大野和士指揮の都響による演奏@サントリーホール。
クラシックのコンサートに通い始めてしばらくしてから難曲に挑戦(?)したく、「このコンサートは絶対いいはず」という勧めの元に聴きに行ったのですが、ほんっっっとに素晴らしく、未だに思い出すと痺れるような演奏でした。

サントリーホールの3階席、左寄り(だったと思う)で聴いていて、3楽章カデンツァの後オーケストラが入ってくるあたりなど、演奏の熱が舞台から立ち上ってくるよう。
激しさと冷静さのぶつかり合いが繰り広げられ、舞台を囲んだ観客側の息を詰めたような集中力も一緒になって、もう凄い時間だったのでした。
聴きこんだ曲でなくても、凄い演奏は有無を言わさないものだということを、この時初めて感じました。

歌舞伎でも、踊りや松羽目物など難しそうに見えても、繰り返し上演されている人気のある演目は、上手い人がやれば、初心者にも絶対面白い。
難しく感じられる場合は、元が悪いか演じ手が悪いか・・とは言いすぎかもしれませんが、ちょっとは思います。

先日の生演奏のあと、ショスタコ熱が高まって、ストリーミングで聴けたムローヴァや、ニコラ・ベネデッティ、ヒラリー・ハーン、オイストラフの演奏などで、ここのところこの曲を聴いています。
意外とソリストが女性の盤が多い様な気がしていますが、どうでしょう。
気になるのはやはり庄司紗矢香の演奏なので、CDを取寄せ中。

オーディオ的にもちょっと聴き応えのある曲ですし、しばらく続くかな。
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