サッカー日本代表戦にデビューしました(サポーターとしてです)。
水曜日に行われた国際親善試合 日本代表VSガーナ―代表
駅からスタジアムに向かう道なりはサムライブルーのユニホームを身にまとった多くのサポーターでごった返し。
スタジアムにつき、試合開始が刻一刻と迫るとスタンドは見事なブルーに埋め尽くされていきました。
スターティングメンバーは本田選手、香川選手、長友選手などの海外組に加え、注目の柿谷選手も名を連ねました。
観客動員も6万5千人と発表され、スタジアムの盛り上げりもヒートアップする中、試合開始のホイッスルが鳴り響きました。
前半にガーナ代表に先制された日本代表は、後半に入り香川選手、遠藤選手、本田選手の得点で、見事、3対1の逆転勝利でこの試合をものにしました。
2014年ブラジルW杯まで9カ月余りとなるこの試合で、大きな収穫を得たのだと思いました。
初めて代表戦を見に行ったので、そのスタジアムの広さと美しすぎるくらいの綺麗な芝。
スタンドを埋め尽くしたブルーのサポータたち、チャンスやピンチが訪れた時の歓声やため息、そしてゴールを奪った際に選手やコーチ、そしてサポーター達が一体感になる歓喜。
テレビ観戦では味わえない真剣勝負のリアリティーを感じました。
日本代表の選手たちは、日本代表としてのプライド、日本人の期待を背負い戦っているのだと改めて思いました。
スタジアムだけで6万5千人もの人たちの注目を一気に浴び、ミスをしても取り返そうとする姿勢、あの広大なグランドを休むことなく90分間走り続ける力、そして、勝利を収める為の惜しみない努力、本当に素晴らしいと思いました。
この日本代表の選手たちは年齢でいうと20代の選手たちがほとんどを占めています。
改めて思いましたが、まだ、記憶に新しい、6月4日に行われたW杯最終予選のオーストラリア戦。
この試合で勝つか引き分ければ5大会連続の5度目のワールドカップに出場する大一番でした。
両チームとも慎重な立ち上がりで試合は始まり、両チームともチャンスは作るものの得点には至らず、前半はスコアレスドローで終わりました。
後半に入り日本はゴールチャンスは作るものの相手キーパーの好守にもはばまれ、なかなか得点を奪えません。
後半22分に絶好の位置でフリーキックを獲得するものの本田選手のシュートはゴールキーパがキャッチ。
試合は終盤に入り、オーストラリア選手が放ったクロスボールが川嶋選手の頭上を越えゴールネットを揺らしました。
後半37分にオーストラリアに先制されてしまいました。
日本代表は選手交代をしながら、同点のゴールを奪おうとし、43分にまたも好位置でフリーキックを獲得しました。
この場面でも蹴るのは本田選手。
慎重にゴールを狙いましたが、ボールが長くゴールラインを割ってしまいました。
同時に起こるサポーターの溜息・・・
時計の針は試合終了時刻の45分を指し、残すところロスタイムのみになりました。
この日の歴史的瞬間を諦めかけた人も多かったのではないでしょうか。
それでも選手たちは試合終了のホイッスルが鳴るまでピッチに立ち続け、ボールを追いかけていました。
この日を歴史的瞬間にするために。
この日、日本が勝つか引き分けると、世界最速でのワールドカップ出場が決まり、日本にとっても5大会連続となる、日本代表にとっても日本サッカー界、増しては日本にとっても重要な一戦だったことは間違いありません。
この大事な大事な一戦のロスタイムに最大のチャンスが訪れました。
相手選手のハンドによるペナルティーキックの獲得です。
試合残り時間はほとんどありませんでした。
このペナルティーキックを決めればワールドカップ出場は決定的になることは確実でした。
この最大の重圧のある場面、スタジアム内、テレビで観戦している何百万、何千万の日本人の注目と期待を一気に背負ったのが、またしても本田選手でた。
ペナルティーキックを獲得したと同時に、自らポールを拾い他の選手を制て、自らの意志で全ての日本人の期待を背負うことを決断したのでした。
奇しくも、この試合、本田選手は好位置でフリーキックを2度蹴って、2度ともゴールには至っていませんでした。
この時、本田選手は26歳という若さです。
サッカーなどのスポーツの世界では26歳という年齢は、経験も積み体力的にも恵まれチームの中心的存在になることが多いのだとは思いますが、一般的社会では大学を卒業し3年、4年目の社会人で会社や社会に慣れてきた年頃ではないでしょうか。
上司、先輩に言われたことを丁寧にこなしアシスタントに徹し実力をつけていく。
社会や組織の理不尽さを感じながら色んなことを経験していく時期でありす。
この場面でペナルティーキックを蹴るということは会社に置き換えると最も重要な仕事を確実に熟さなければいけないということでした。
しかも、失敗は許されない、会社の将来を左右する様な大事な大事な内容の仕事です。
一般社会でこの大事な仕事を26歳という若さでこなすことができるのでしょうか?
しかも、この日2度好機をものに出来なかった青年に、会社は将来を託すことが出来るのかと思いました。
スポーツ界と企業などとのスタンスは違うものの、本田選手は26歳という若さで、最も重要な重圧のかかる仕事を自ら買って出たのでした。
ミスをすれば全ての日本人を落胆させるかもしれない場面で。
しかし本田選手はこの重要な仕事を見事にやってのけたのでした。
しかも失敗は許されない場面でゴール正面を狙って思いっきりシュートを放ったのでした。
ゴールに向かい自らの揺るぎない気持ちと日本人の期待を思いっきり正面に蹴り込んで相手キーパーにセーブされたらしょうがないと思ったのでしょうか。
ミスをしたら全責任を自ら背負う覚悟で挑んだのでしょうか。
どちらにせよ、この26歳という若さで何百万、何千万の日本人の期待に見事に答えた本田選手は本当に素晴らしいと思いました。
勝利こそは逃しましたが、この本田選手のPKでの得点で日本は見事に5大会連続のワールドカップ出場を手にしたのでした。
試合後、本田選手はこんなコメントを残していました。
「PKはけっこう緊張したんですけど、真ん中に蹴って取られたらしょうがないと思いました」
日曜日の早朝には2020年 東京オリンピック開催というビックニュースが舞い込んできました。
7年後には、この日本で東京で世界最大のスポーツの祭典が開催されます。
これからの日本をどんどん若い力で盛り上げていくのかと思うととても楽しみです。
僕らも負けずにより一層頑張らなければいけません。
三浦