ここで、よく訊ねられる質問の1つに、
トールボーイとブックシェルフを比較して「どっちがいい音なんですか?」と言われることがあります。
うーん、難しい質問です。
単純に、同じメーカーの同じシリーズで、トールボーイとブックシェルフを比較した時、値段の高いトールボーイの方がいい音がするはず、と思います。
それなら、ブックシェルフ型の存在価値ってスペースと価格の問題だけなのでしょうか?
実は、そうとも言いきれない魅力がブックシェルフ型にもあって、
例えば、ごく簡単に平たく特徴を言ってしまうと・・・
ブックシェルフ型
ユニットを近接配置できるため、トールボーイに比べると点音源で音を出すことが出来る。
ボーカルもの、小編成のものなどは滲みなく、実在感が出る。
トールボーイ型
ウーファーユニットを追加し、容積も大きくなるので、低音再生が豊かになりサウンドステージ広くダイナミックな再生が可能になる
・・・
もちろんメーカーによっては、これは断然トールボーイの方がとか、ここのはブックシェルフの方が素晴らしい、とか色々あるので、一概には言いきれませんが、大体こんな感じです。
さて、そこで悩ましいお話を・・・。
メーカーでは、数種類のシリーズを用意し、それぞれにトールボーイとブックシェルフをラインアップしてある場合が多々あります。
例えばPIEGAは、TMicroシリーズ、TSシリーズ、TPシリーズ、TCシリーズ、CLシリーズ、その上のフラッグシップ・・・と6シリーズも。
このPIEGAでたとえるなら、
エントリーモデルTMicro5:トールボーイ(¥176,400)と、その上のラインTS3:ブックシェルフ(¥144,900)はほぼ同価格帯。
こうなってくると、どちらがいいかは一概には言えません。
サウンドステージや広がりはTMicro5は素晴らしく綺麗に再現してくれます。包み込まれるような感覚。
でも、TS3はボーカルやピアノ、ヴァイオリン等メイン奏者の質感は素晴らしい。スピード感があり、低域の明瞭感も優れているような?
音の出かたはそれぞれ異なるので、よく聞かれる音楽でどっちが好きかをじっくり聴いてみるのが幸せへの近道!
ここLegatoでは、そんな比較が色々できるようにご用意いたしております!
ちなみに、ワタクシ、個人的にはサウンドダストに日々うっとりしているブックシェルフ派です♪
Legato EYES