LP12あれこれ

実物のLP12を店頭などで触ってみたことのある方ならご存知かもしれません。
レコードを載せる回転部分とアームボードはびっくり来るくらいフワフワ。
前回、サブシャーシはめちゃくちゃ重要な役割を担っていることがわかりました。
何せ、<軸受+ターンテーブル>&<アームボード+トーンアーム>を支えているのですから。
しかしながら、そのターンテーブルとアームボードがフワフワ動くということはどういうことでしょう。
そもそもサブシャーシはどこに取り付けられているのでしょう。
サブシャーシの土台はしなやかなサスペンションで支えられています。
サスペンションを構成するのはこんなパーツ達。

大小グロメットおよびコイルスプリング(写真)が一組になり、サブシャーシを3箇所でフローティングさせます。
LP12本体内部の3箇所を支点にサブシャーシが浮遊しているイメージです。

そうして、レコード再生において一番大敵な「ハウリング」の影響を極めて受けにくくしているのです。
巷でLP12は調整が難しい云々と噂されていますが、噂の元はこういうところにあるかもしれません。
極めてシンプルな機構故に、うまくバランスをとってやる必要があるのです。
ただし、初回のセットアップがきちんとできていれば長期間メンテナンスフリーで初期性能を維持します。
空前のロングセラーモデルにつき、さすがに10年、20年、30年に一度くらいは再調整されても良いかもしれませんが・・・。
静止時はもちろんのこと、安定回転時にもターンテーブルが垂直にバウンスしていますでしょうか。
横揺れしたりしているようであれば、ちょっとメンテナンスに預けるとグッと音が良くなるかも・・・しれません。

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