LP12あれこれ

LP12と言えば、フワフワのフローティング構造を思い浮かべますが、不思議に思うのはその脚部からフワフワしていること。
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写真は、そのフワフワの脚部にあたる「TRAMPOLIN2」。
LINNのLP12の底板。
その名の通り「トランポリン」のように上下運動をするよう、ゴム製の足が取り付けられたボードです。
「CDが原理的には20Hzまで左右のセパレーションがとれる」ということに端を発しLP12のパフォーマンスを見直した際、初代TRAMPOLINが誕生したのだとか。
LINNは、LP12とCD、LP12とDS・・・と、私などから考えると相反するように思える2つのものを、それぞれの良さを認め、認めたところで終わるのではなく、同じくらいよくしちゃおう!と考えるところが面白いメーカーだと思います。
ここ数年の動きを見ても、LP12とDSは交互にアップグレードをしてきています。

さて底板に話を戻すと・・・
現在のTRAMPOLIN2はアルミの堅牢なボードですが、2007年以前は樹脂製でもっと前は1972年初代から長いことパーティクルボードで作られたもの。
家具調テレビの裏ぶたの素材が本体にねじ止めされ、LP12のプリンス(木枠)の4隅にゴム製の足がネジ止めされただけの処置であったとか。
時々店頭にメンテナンスで持ち込まれる○十年選手のLP12は、底板がそりかえっていることもあり、長い年月オーナーを楽しませてがんばりすぎて少し腰が曲がってきたのねぇ・・・などと想像してしまうこともしばしば。
これを現代のアルミ製の底板に換えたらさぞや「ハラの底」からしっかりとした低域が出ることだろうなど、えらそうに思ってしまったりするのです。

メンテナンスついでに、あわせてTRAMPOLIN2に換えていただくと、ミニアップグレードと思いきや、かなりの効果で「こんなにも変わるんだねぇ!」と驚かれることしばしば。
揺るぎない足下になるばかりか、本体とのアース接続もとれたり、LP12の動作環境自体をよりクリーンなものにするよう考慮されているので、これは意外や意外、大きな効果をもたらしてくれる嬉しいアップグレードになりますのです。

※使用環境によっては、TRAMPOLINのフワフワ足ではなく、SOLID BASEを勧めさせていただくこともあります。(アームやカートリッジとの相性など)
ご希望の場合は、事前にご使用予定のアームやカートリッジ、設置環境などとあわせてご相談ください。

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