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2年半丁寧に慣らしていらしたAkudorik EXAKTがKatalyst化!

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お客様がLINN のフラッグシップKOMRIからAKUDORIK EXAKTにされたのは2年半前。前回のご納品。

今回はKatalyst化。DACアーキテクチャKatalystについてはコチラとかコチラ

EXAKTスピーカーは、ユニットの数ぶんのDACを搭載していて、片側4つ、両chで8つも積んでいます。

それが新しいDACになったらどうなるか???

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2015年に古いカメラで撮った写真と新しいカメラで撮った写真の違いと同じ…いやいやその数倍は違います。(上が今回、下が前回)

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見た目にはほぼ変化なしですが、中身は基板丸ごと交換。素知らぬ顔をしていますが、一度スタンドとスピーカーを外して組み直したりしています。

その変化は…というと、お客様がかけられたカーペンターズ「Yesterday Once More」で、バックでハープが奏でられらているのが聞こえます。こんな風に聞こうとしないでも自然に聞こえてきてちゃんとハーモニーしているというのは、まさに音楽そのもの。

他にも、思いがけず細やかな演奏をしているのがわかって、お客様がこの曲をを新旧の比較に使われたのになるほどと思いました。「最初に聞く曲を色々考えて聞いてみていたんですけど、これだけ綺麗にリッチに録られているものが実は中々ない」壁一面のCD、幅広く聴かれている中でもの一枚、その差は大きく感じられたご様子。

そのあとかけられたベーム指揮、ポリーニ演奏のモーツアルトのピアノ協奏曲や、定番のワルツ・フォー・デビーなどでも、間合いや呼吸が手に取るようにわかります。

ビル・エバンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」は、エバンス、ラファロ、モチアンが、まだ互いの呼吸を読みながらやっている感じで、比べてワルツ・フォー・デビーでは、互いがかなり自由にやって呼吸がピッタリ合ってる感じ。

この日のセッションのライブ収録をそのまま収めたという完全版で曲順を見ると、「マイ・フーリッシュ…」はあたまのほうで、「ワルツ…」はやはり最後の方。

曲順がどうというより、そういうことを感じさせるだけの表現力がすごいのです。

そこにいる実在感、解像度だけでは物語れない存在感。

後片付かをしながら立ち話していた脇で、なお響き続ける音色に耳を傾けて「素晴らしい…」とつぶやかれたお客様の静かな熱気。

それこそがAKUDORIKの音なのだよなあと思う寒さも清々しい帰り道。

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