リリースされたばかりなのに大人気の LINGO4。
昔の VALHLLA電源や BASIC電源を使っている方はもちろん、長くリリースされている 今までの LINGO と比較しても圧倒的な静けさと立体感を誇ります‼️
組み付け作業をするとよくわかるその違いをちょっとだけご紹介します。今までの LINGO を取り外します。これはこれでよく考えられていて、電子部品は全て外部の電源部に収められノイズ源を排除しています。上が新モーター、下が旧モーター。どちらもAC(交流)モーターですが、大きく違うのは定格。旧モーターが 110V 50Hzで 新モーターが12V 50Hz。どういうことかと言うと、旧モーターは大きな電圧で回る(起動時は約90Vで回転が安定したら80V前後)のに対して、新モーターはずいぶん小さな電圧(12V)で回るため、電気的に非常に静か。さらに 最上位電源 RADIKAL で採用したセンサー+回転制御で超低トルクでターンテーブルを回します。LINGO4 の基盤部分。
今度は LP12 内部にこの基盤を装着します。
まずここで行われるのは、入ってきた電源の波形をFPGA上で綺麗な正弦波に作り変える事です。簡単に言うと高性能DACを使って不安定な家庭用電源の波形を整える作業となります。
DS で培われた DAC関連の技術が LP12 へとフィードバックされているのです‼️
その整えられた正弦波電源をA級アンプで必要な大きさまで増幅するのです。(この手法は旧型 LINGO でも採用していました。実績もあり同様の方式を使ったようです)
スイッチの見た目は全く同じですが接続ケーブルが変更。操作方法も若干変更されました。RADIKAL 同様にターンテーブルの回転を監視するセンサーのためのケーブルを通します。回転の状況を感知してすぐさま制御するために本体に回路を配置した様です。さらに今まで使っていたアースケーブルも新しくなり、LINGO4基盤の邪魔にならない場所へアースポイントを変更。スムーズに配線できるルートになります。
外から見ると想像できないほど緻密に考えられた内容に、組み付けながら感心する次第です。写真の LP12 は比較的新しいものですが、40年前の LP12 にも組み付けができる、まさに LINN の真骨頂。
LINN の創業から走り続ける(回り続ける。か)LP12。その存在は CDプレーヤーから DS に進化させるきっかけのひとつとなり、その DS が進化してテクノロジーがまた LP12 に戻ってくる・・・
なんともLINN はどこまでも LINN らしい〜‼️
金野