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オーディオって・・・

基本的には一人で楽しむもののような感じがします。
言い方が悪いかもしれません。
言い直すなら、「ごく個人的な趣味」なのではと思います。
なぜなら、音は人なりと言うように、自我を結構あからさまに出してくるところがあるので、友人と楽しんだり、家族で過ごしたりしても、それは自分の音を披露しているんじゃないかな、と。
でも、家族や友人の一言で気づかされる部分も多く、それはオーディオを通しての対話なのかもしれませんが、基本的にオーディオを動かす人と、聴く人との方向性は一方向です。
オーディオを楽しむ友人同士が互いの試聴室で互いの音を聴いて・・・というのは、対等かもしれませんが。
さて、ごく個人的な趣味のオーディオですが、実はそこからの波紋はとても深く広い気がします。
たとえ話をすると、オーディオで音楽の喜びを知ると、その人の人生は本当に彩り豊かなものになります。見えないもの、手に取れない、実体のないものに、常に触れて感動を得たり、得られようとしていると、その人の感性は磨かれて、特に瞬間的な感覚が鋭くなるような気がします。
味覚、視覚、嗅覚、触覚、聴覚・・・この中で実体のないものは嗅覚と聴覚。
しかし、聴覚の方がより多彩ではないでしょうか。
(嗅覚のスペシャリストに言わせたら違うかもしれませんが)
また、嗅覚に比べると、身につけやすいかもしれません。見えないものですが音符で書き留めることが出来るので。
脱線しましたが、オーディオに向き合って、その人の感覚が磨かれ、それによって世界が広がり、異なる世界のことにも感覚が鋭くなる、当然その喜びを共有する仲間が増える。
誰とでもオーディオの話をするわけではないかもしれませんが、本当はオーディオで音楽を聴くことが、世界を広げたり、人生に彩りをもたらすことになると思います。
オーディオはごく個人的なモノローグのようですが、オーディオと対話(ダイアログ)することによって、全然異なる世界の扉が開く・・・風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話になっちゃいましたが、そんな素晴らしいものだと思うのです。

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