先日こんなコラムを読みました。
例えば建築物。
ホールでも商業ビルでも、新しい建物ができた時に、雑誌などで紹介されたとします。
そういう時、目にするのは設計者、建築家の名前が主で、建設会社や施工者の名前まで書いてあることはほとんどない、図面が同じなら誰でも同じものができるというのではないはずなのに。
こうした話を、音楽の譜面と指揮者、オーケストラに例えて書かれていて、面白く読みました。
誰がどこまで知りたがっているか・・・
それはこの際置いておいて、作ったものに自分の所属する会社や自分の名前が入ることは、作り手に作ったものへの責任と愛情がもたらされます。
これは非常に意味のあることだなぁ、と思います。
たとえば、LINNの製品。
「シングル・ステージ・ビルト」という製造方法をとっています。
これは、1人の技術者が製造開始から、なんと梱包まで、責任をもって全ての過程に携わり、更に最終責任者の確認の上出荷される、その際、最初から最後まで関わった技術者の名前がプリントされるというものです。
↓写真は、AKURATE DSM本体の底面と、技術者の名前の入った部分
1台、1台、自分が関わった先に、世界各地で手に取る人の笑顔がある。
もちろん綺麗事ばかりでなく、責任という面が大きいのかもしれませんが、
今度は逆の立場で、私がこれを受け取った時、「よし、あとはまかしといて!」という気持ちを持ちます。
冒頭の話からちょっとはずれてしまっていますが(これは出来る限り全てが同じでないと困るし)
、インターネットなどの通信機器を通せば顔を見ずに生活ができる今の世の中だからこそ、名乗ることって大切だなぁ。そう、思います。
Legato EYES