先延ばしにしていた歯の治療などしましたら、麻酔が切れた頃から痛みが出てきて、処方された痛み止めも効いているんだか効いていないんだか、顔半分にどんよりとした重さがあって何をするにもだるいので、定休日は実家で過ごしました(酷いパラサイト!)
ナメクジのようにソファに居座り、実家のEMPIREに耳を傾けたりしていたのですが、どうも居所の治り悪く、右のソファに行ったり、左へ行ったり、床に座ってみたり。
調子が悪いせいかと思っていましたが、2、3日ぶりに自宅へ帰って、何の気なしに我が家のベアチェアに座ってみて、「これだ・・・」と。
知らぬうちに、体は贅沢になっているのですね・・・。
以前に書いたことがありますが、椅子の王様とも言われるWegnerのベアチェアは背もたれに46個もの、結構大きなスプリングが入っています。
スプリングの上には馬の毛、そして白綿が貼られているので、もちろん座っていてスプリングの存在など気にも留めない、聞かなきゃ知りもしない・・という感じなのですが、それだけあって、背中のホールド感、包まれる感じ・・というのは、「ベアチェア」というその名からも感じられる通り、熊さんに抱っこされるような安定感があります。(実際の熊を思うとちょっと反論出そうですが)
あと、主張がありそうで、そんなにない・・というか、本当に自然に体を受け止めてくれるのには、よく考えると驚きなのです。
だるい朝も、疲れた夜も、元気な休みの日も、お腹いっぱいの食後も、こちらの状態はマチマチですが、どんな時でもごく自然に体を預けられて、ホッとさせてくれる椅子なのです。
さすが椅子の王様。
40の誕生日に、その先の人生をこの椅子の上で過ごしていこうと考えて、大きな贅沢をしました。
5年前は、生涯を共にするスピーカーとしてTannoy Corner Canterburyを。
(他にもあるけどメインのスピーカーはこれでいく)
自分には贅沢かなという思いは、いまだに拭えないのですが、TannoyにもWegnerにも本当に教えてもらうことが多く、贅沢だけどよかったなと思います。
授業料はいまだに払っていますが・・汗。
さて、あと3年後の45歳にはどんなものと出会えるかしら。
(竹田)