スピーカーケーブルは接続したら終わりだと思っている方も多いと思います。しかし、銅は時間の経過とともに酸化して黒ずんできます。酸化皮膜は電流の流れを妨げて音質を劣化させる原因になります。どんなに良いケーブルでも自然現象には逆らえません。たとえ6Nのスピーカーケーブルを使用していても、酸化して4N以下になることもあります。
この銅の酸化は、なんと大気汚染とも関係があるのです。自然環境が良いと音も良くなると耳にしたことがありますが、まさに科学的に証明されている事実がケーブルの酸化ですね。いい音で聴くには地球環境についても考えなければならないのです。
って話しが大きくなりましたが、酸化を防ぐ方法としては、単純に半年に一度程度は先端を点検し少しでも黒ずんでいれば先端の処理をする方法と、銅線を「はんだ」でコーティングする方法があります。はんだでコーティングする方が酸化を長く防ぐことが出来ますが、どちらにしても完全にとは言えないので「昔に比べてちょっと音が……」と思われたら点検してみることをお勧めします。ちょっとしたことではありますが、馬鹿に出来ない変化があると思います。
【補足:6N、4Nとは銅の純度を表します。Nは9(ナイン)で純度99.99%と9が4つ並ぶと4N材に成ります。】
(朝日)