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オードリーヘップバーン、その名を知らない人は居ないのではというくらいよく知られた名前です。
オードリーの主演する映画で、皆さんはどの映画が好きですか?
「ローマの休日」?「麗しのサブリナ」?「マイ・フェア・レディ」?
「ティファニーで朝食を」でのヘップバーンの姿も、雑誌や広告などでよく見かけます。

「オードリーの映画」という枠を外したとしても、ラブストーリーの中で3本の指に入る程好きな映画を今日はご紹介。
それは「昼下がりの情事」です。

オードリーが28歳の頃に撮られた映画で、その年齢差はほぼ2倍の56歳だったゲイリー・クーパーとの恋物語。
名匠ビリー・ワイルダーが「麗しのサブリナ」に続き撮ったもの。
この作品を好きなのは、ストーリーや俳優だけでなく、監督もオードリーもゲイリー・クーパーも何となく肩の力が抜けていて、その魅力がかえって光るように見えるからかもしれません。

絵画で、例えばピカソとか、この春大きな展覧会があった藤田嗣治とか、一人の人物に焦点を当てた展覧会を見るとき、素描や下書きをよく目にします。
もちろん、出来上がった絵は素晴らしいけれど、どういうわけか素描や未完成のまま終わった絵などのほうが、出来上がった作品よりも感銘を受けて驚くことが多々あります。

「昼下がりの情事」は未完成というわけではないし、ストーリーや見せ方もよく出来た作品だと思うけれど観客側も肩の力を抜いて見られるからでしょうか。
とても優しい映画。
(何よりゲイリー・クーパーの、派手ではないけれど渋い大人のプレイボーイぶりにもメロメロなのですが・・・。モーリス・シュバリエのお父さん役も温かいんですねぇ。)
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店頭エレベーター前のTVで流していると、ついついエレベーターに乗るのを忘れて見入ってしまいます。
これからの季節に見たい映画ですね。
(竹田)

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