LINN LP12は1972年発表以来、数々のアップグレードを繰り返しながら現在にいたる超ロングランのアナログプレーヤーです。
アナログ人気も手伝ってか、LP12を中古で入手される方も多いと思います。
安易に安いからといって手をだしてしますとモデルによっては、前オーナーが内部を改造したものだったり、手の施しようができないくらいの正常な使い方をされていないLP12があったりします。
長い歴史のあるプレーヤーだけに要注意です。
そんななか、アップグレードの最大の軸となるベアリングハウジング(軸受け)の適合オイルについてのお話です。
軸受けには年代により現在までに6種類のバージョンが存在します。
いまあなたのご使用のLP12のアウタープラッターをはずしインナープラッターをそっと持ち上げ軸受け部分を覗いてみてください。どんな色してますか?
軸受け外周部 軸受け内部ライナー
1 クローム(アルミ色) 黒色
2 クローム(アルミ色) 白色
3 薄い金色 白色 ※ 写真左
4 黒色 白色(1984~1987)
5 黒色 黒色(1987~1993)
6 黒色 黒色(1993年以降)※写真右
この中のかなり初期モデルにあたる3番のみ、粘性の低い鉱物性機械オイル(透明)の使用となります。誤って現行の黒色オイルを注入しますとクリアランスの影響でインナープラッターを差し込んだ場合、最後まで沈みこまなかったりします。
故障の原因になりますので注意が必要です。
そのほかは現行の黒色のモリブデンオイルが適合となります。
両方のオイルは常時在庫いたしております。
お気軽にお問合せ下さい。もっと詳しくは、コンポーネント探求事典でご紹介いたします。
(花木)