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サウンドクリエイトでは、専門誌のステレオサウンドやステレオ、PCオーディオFanなどに広告を出稿しているのですが、記事風に作りこんで、結構毎回凝っております。(自慢)
悠長に自慢なんてしておりますが、毎回入稿前はスタッフ全総力をあげて取り組み(言い過ぎ?)、てんやわんやです。
以前、STEREO誌用の広告(元祖SOUNDCREATE TIMES)の右ページと左ページで2つのテーマを設けようと、スタッフ内で二手に分かれ取り組みましたら、それぞれ文章量が多すぎて入りきらず、かといって省きたくもない・・・こうなったらそれぞれを別の回に入稿しよう!ということもありました。(この時は作っている間は大変だったけれど、ふたを開けたら一度で2広告分できたというのは快感でした)

さて、またそんなてんやわんやの時期。
先日、広告に使用する文章を書いていてふと思いました。

ヴィンテージスピーカーを現代のシステムで鳴らして楽しめるのは、現代の私たちだからこそ楽しめること・・・
というようなことを書いていて、あれ。あれあれあれ。・・と。

ヴィンテージのスピーカーシステムやユニットの中に素晴らしいものは山ほどあります。
当時の職人にしかできない「職人技」、今は手に入らない「材料」、これはひっくり返っても、今の技術でどんなに再現してみようとしても無理だと思います。音ってものすごく正直だから。代わりはない。

私たち現代人は、技術が進歩して、高解像度や高S/N、情報量が多くクリアでレンジの広い音楽再生を体験しています。
そんな耳に、ヴィンテージ品の音がよく聞こえるのは、懐古主義なんじゃないかと思えるかもしれません。
でも、サウンドクリエイトのスタッフは特段懐古主義なわけではなく、現代のスピーカーの能力が高いのは重々承知なんです。
そういう現代の素晴らしいスピーカーの音も知ったうえで、ヴィンテージにも取り組んでいるのです。

今を生きる皆様の耳はいろいろなものを体験できるからとても肥えているわけです。
何十種類、何百種類ものオーディオを経験したかどうかということではなくて、世の中にこれだけたくさんの情報があふれていて、レストランでもファッションでもコンサートでもだれでも簡単に手にすることができて、その多くのものの中から「何かを選び取らねばならない」という行為を毎日強いられている私たち現代人は、ものに対してとてもシビア!
そういうシビアな感覚で日々過ごしていると、それぞれ自分の「アンテナ」は常に働いて感度良好。
「いい」と思ったものは理屈でなくハートが受け入れると思うのです。正しいものを選び取るのではなく、自分にとって心地いいものを選び取る。底辺に流れるのはその意識だと思います。

で、そんなシビアな耳に、どんなものがイイかというと、多くの人がイイというものこそが本物だと常々思います。
そうすると懐古主義なんて言っていられなくて、ヴィンテージも現代もひっくるめて、全部同じ土俵に置いて、このアヴェレージ以上のもの!
そういうものをお届けするしかない。
そう思っているのです。

で、初めに戻ると、ヴィンテージをなぜ今更かというと、新しい技術の「音楽ファイル再生」や、「音楽性豊かな駆動力の高いアンプ」で鳴らすと、スピーカーが当時発揮しきれなかった能力まで引き出して、完全に現代のスピーカーと同じ土俵に、ものによってはそれ以上に鳴ってしまうから。

そう、これなのです。私たちがおすすめしている意味って!
追記:今までの作成した広告はこちらから>>
https://www.soundcreate.co.jp/pureaudio/advertise/
(竹田)

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