夜寝る前、カフェで食事が運ばれるのを待つ間、それから遠方へ1人電車で出かける時間が至福のときになっています。
★ 江戸へようこそ /杉浦日向子著
渋谷のBunkamuraで開催中の国芳・国貞展へ出かけました。
当時のブロマイド代わりだった歌舞伎役者の役者絵や遊女の美人画、日本のマンガの源流のような躍動感溢れる浮世絵の数々を見て、小気味好く、なんだか胸のすく思いでした。
国芳も国貞も、小さな四角い二次元の世界の中で目一杯遊んでいて、茶目っ気たっぷりで、めちゃくちゃ格好よくて、江戸の文化の高さを感じました。
着物の柄、髪の結い方、小道具、景色などなど、読み解いていけば一枚の絵の中に、当時の習慣や生活がたくさん描かれていて、江戸のことが知りたくなりました。
‥とミュージアムショップの続きの店に置かれていたこの本。
「ようこそ」という言葉に惹かれ、手にとってみると、やっぱり江戸って相当クール!
★みんなの映画100選/
文 鍵和田啓介 絵 長場雄
映画100選的な本は山とあり、それこそジェンガのごとく積ん読が崩れるほど買いました。
名台詞的なのもあるけれど、この本の何がよいかって、この絵と本の作り。
とりあえずな映画案内本じゃなくて、この本を作った人たちの愛情を手にする感じ。
ちなみに絵を担当している長場さんの絵は、地下鉄のマナー広告や、雑誌の表紙などで最近よく見かけます。
シンプルな線で伝えることは、レコードに入ってる情報を余すことなく再生するのと同じくらい難しいと思うのです。
★哲学者クロサキの哲学超入門
/黒崎政男著
2013-2015年、NHKのラジオ第一の「午後のマリヤージュ」の火曜日のパーソナリティとして出演されていた黒崎さん。毎週各分野の一流をお相手に、超高尚な内容を、かなり気さくな雰囲気で会話され、楽しく文化的な時間を提供されていました。
聞いていると、「哲学」はどんな分野とも渡り合える、人間の素晴らしいツールだと感じました。
その「哲学」を、超気さくに気楽に説いてくれる本で、哲学の基礎的思考と、その使い方を識ることができます。
どんな自己啓発本も、結局は書いている人の経験が元で、著者の主観を離れることはできないけれど、「哲学的思考」を取得すると、本当の意味で自分の人生を生きることが出来るんじゃないかと思います。
これら3冊を積ん読というよりは熟読中で、またこの話度々でてくるかもしれません。
さ、そろそろ読書の時間。
オヤスミナサイ