昨年の大きなプロジェクトの一つに「お客様のオーディオのお引越し」がありました。
以前もご納品例などにが登場頂いている「劇場」のお客様。劇場は幾度となく完成の体を見たのですが、音楽、映画、オーディオへの情熱に終わりはない。
とうとう、場所を変えて一から再スタートを切ることになったのです。
スピーカーシステムはOcean Way Audio。誰もが知っている数々のスターの録音が為された世界最高峰のスタジオのオーナー兼エンジニアのアラン・サイズによるスタジオモニターで、以前のご自宅でも、メイン、センター、リアと、少しずつアップグレードを重ね揃えていかれたのですが、この度のご新居にあたって、他メーカーとの組み合わせで組んでいらしたサラウンドスピーカーを新しく4本のPRO2Aに置き換えられ、さらに強化。(サラウンドトップは、LINN Custom2kが6本)
プロジェクター台はPYTHAGORAで新調。お客様こだわりの仕様もたくさんあります。
通常は動かさないけれど、実は可動式だったり、ケーブルを引っ掛けるフックや、脇からHDMIケーブルを出す場合の開口、いずれプロジェクターが変わっても使えるように天吊用の棚板も外せる仕組み、、など、これまで長年使って来たからこその「こうだったら」がふんだんに盛り込まれました。
駆動系はTORINNOVで統一。
お客様の情熱の先は、シアターだけに留まりません。
Bayz Audioのクーラント、YG Acoustics Sonja2.2i、フランコ・セルブリンAccordo、ここにDavone Mojoが並ぶのも素敵でしょう。
これら其々別々に稼働。
CH A1.5のモノラルで駆動されるYG、KRELLで鳴らすクーラント、ソナスはFM Acousticsなどなど。
プリアンプも様々試されていらっしゃいましたか、OCTAVEのプリがお気に入りで、Jubilee PreとHP300SEなど。再生はKLIMAX DSM3や、KLIMAX DS Katalystで。
なおご新居にあたり屋内のLAN配線は光ファイバーケーブルを採用。
ため息が出そうなハイエンドの饗宴。長きに渡りさまざまなものをお使いになられ、一つまた一つとお気に入りが増えていったのではないかと思います。
10年近くのお付き合いの中で、このオーディオのお引越しは間違いなく最大のトピックでした。春頃からお話しをいただき、秋ご新居の完成を待ってお引越し。
お客様の新たな門出に立ち会えたこと、大変嬉しいことでした。
(竹田)