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堰を切ったようにLINNの新製品が入荷してまいりました。
何の前触れもなく・・。

多くの方のリクエストを反映してのことと思われるKLIMAX DSのORGANIK DAC対応。
最上位モデルのDSM3の音を知っているので、全く新たな驚き・・というものはないにしても、やはり素晴らしいです。
ORGANIKは、ご存じの通り完全自社設計のディスクリートDAC回路。

DSM3の時に、それまでのDACと何が大きく違うかって「枠がない」ということでした。
音が完全に解放されていて、これまでだってその折々に情報量の増加、空間の広がりに驚いていたのですが、
それでも箱、なんらかの枠があったんだと気づかされるほど、空間に音が満ちる・・いわば「音楽を体験」している感じでしたが、従来型KLIMAXのORGANIK化も、やはり「枠がない」ということが言えます。
ですので、音が隣室まで通ってくるのです。浸透性が非常に高いです。

それから今回ちょっと驚きの新製品は新しいアームARCO。

「弓」などが語源かしら、、ちょっとまだわかりませんが、見るからに精度が高い。
冷間引き抜き製法のアームチューブはこれまでのアームに比べて少し太さがあり、同様にヘッドシェルも少し大きく、全体に盤石さが目を引きます。
ヘッドシェル、アームチューブ、など全体にA7075 超々ジュラルミン採用したスタティックバランス型で、リフターに手をかけてアームを持った感じも軽いのですが、EKOS SEの羽のような感じとは異なり「安定」の文字が頭に浮かびます。

近年アップグレードされたKarousel軸受け前後から、LINNの製品作りに変化が出てきたように思います。
堅牢であること、軽量であること、必要な場所に重量を持たせること
ものすごく均整がとれて美しく、健康美を誇るギリシア彫刻のような感じ。
インテリジェンスで、繊細さ、ダイナミックさ、温かさと冷たさ、どの点からみても多すぎず少なすぎることもない。
そういう音になってきているのです、昨今のLINNは。

新しいアームのArcoと、EMTをベースにデザインされたMCカートリッジKendoの組み合わせはまさにそんな感じです。
「え、これサブシャーシKOREなの!?電源LINGO4なの!?」
と、他が上位モデルでなくてもすごい解像度ですごいクレバー。

ちょっと話は違うかもしれませんが、私はヴィンテージスピーカーを4種(英国・英国・米国・米国)持っていて、あっけらかんとしたアメリカ的な音はもちろん大好きなのですが、「クレバー」であることには適わないな・・とも思います。
RCAのスピーカーはクレバーなんだけど‥って、どんどん脱線するのでこのへんで・・。

いずれも常設しております!
(竹田)

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