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こんにちは。白川です。

前回に引き続き今回も調整の1日のコーナーのまとめになります。

今回はタイトルの通り、ケーブルと吸音材、木材について深掘りしていきます!

まずはケーブルについてです。

弊店では主にLINNのK10とK20をスピーカーケーブルとして使用しております。
この二つのケーブルの特徴は
K10:中高域に芯があり、音に広がりを出す傾向
K20:音の情報量が多く、重心が低くしっとりとした傾向
にあります。

特にヴィンテージユニットは音の広がりが少ないものが多くK10を使うことが多いですが、
(もちろんヴィンテージのケーブルを使うこともあります)
その時々でユニットの特性や状態を見極めながら、使用するケーブルも決めています。

ケーブルひとつとっても印象がガラッと変わってしまうため、試聴を重ねながら、慎重に選んでいます。

次に木材、吸音材についてです。

木材には箱の余計な響きを止めるためだったり、逆に響かせて伸ばすためだったり、
木材の取り付ける角度や長さで、音の広がりや、方向性を出すためなど様々な用途があります。
使う厚さや長さはもちろんのこと、使う材木によっても全く表情が変わります。

調整作業を通して感じたのは、キャビネットの上の方につけると、高音域が抑えられ、低音域に寄り、
逆に下の方で抑えると、低音域が抑えられるため、高音域に寄ります。

吸音材も似ていて、
キャビネットの上の方につけると高域のうるささがスッキリし、中低域が見えてきて、
下の方につけると低域のボワボワが消え、中高域がはっきりしてくる傾向にあります。

しかし、あくまで傾向があるというだけで、実際に当てて聴いてみないとどのような変化が起こるかわからず、
それが調整作業の難しさでもあり、楽しさでもあります。

これからも楽しく、より良い音をめざし、調整作業を続けていき、
その都度ブログに投稿して、皆様に共有させていただきます。よろしくお願いします。

(白川)

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