某デパートの地下食品売り場にて・・・。
中華お弁当・お惣菜屋さんの「おばちゃん」。
コロコロして、目がクリクリ。
そのおばちゃんがいると、ついその中華屋さんでお弁当を買ってしまいます。
おばちゃん、全然無駄口たたかないのですが、何だかあたたかい。
人柄が、ちょっとした一言に出るのでしょうか。
そして、皆同じように思うのか、おばちゃんがいるとその店繁盛していて人が並ぶんです。
並んでいても仕事が早い。そしてなぜか心がホワッとしてお弁当を手にして帰る。
笑顔でしょうか・・・。「ありがと」でしょうか・・・。
奥が深い「接客」です。
下町の某クリーニング店にて・・・。
女優・草笛光子のような面影の、いかにも下町らしい口調のおばちゃん(おばぁちゃん?)。
よくしゃべる、が、手も動く。「あーた(あなた)さ・・・」と、1枚1枚どの洗濯のタイプで出したら得か、もしくは洋服にとってよいか、流れるようにしゃべる。
たまに「これ素敵ね、私好きよ」などと自分の好みも入れてみたりする。
そして、それが全く苦にならずなんだかずっと聞いていたい様な気さえする。
もう少し近くに新しめのクリーニング店があるのに、そのおばちゃんの顔を見に思わずそちらへ行ってしまう。
時々、丁寧に説明してもらっていても、ものすごく良く出来たマニュアルを読んで聞かせてもらっているようで「・・・もうおまかせで」と言いたくなるような事があります。そんな時、自分はどうなんだろう、とはたと不安になります。
恐るべし、おばちゃん。
ならうところ多し、おばちゃん。
(竹田)