
最近の積ん読。買ったばかりでまだ本当に積んでしかいないものも。
1番上と下が気楽なもので、
・隣りの女 向田邦子
とても気楽な短編集。女の人の、本音と建前とか、表向きと内向きとか、大したことないようで大問題になったりする、ちょっとした気持ちの表現の仕方が、あけすけで生々しく、人間味たっぷりなのって、向田邦子の小説のすごいところだなぁって思います。
ちなみに、U-NEXTでは、寺島しのぶ主演で「隣りの女」を3回くらいのドラマにしていて、大枠だけが一緒で、設定は全く違う。
面白く見たけど、本の方がやっぱりどこか生っぽさがあるのは不思議です。デジタルとアナログみたい。
・作家の酒
本というか、写真と眺める感じのビジュアルブック。
酒といえばの山口瞳、吉田健一、池波正太郎などが並び、小津安二郎や、黒澤明もならぶ。
山口瞳の行きつけにしていた銀座の最古のバーボルドーも池波正太郎がいってい京都寺町のサンボアも観光気分で昔行ったけれど今はない。行きたいところには早く行っておかねばとお店のチェックを入念にする。。。
ポッドキャスト収録用に読む本
・アストル・ピアソラ 闘うタンゴ 斎藤充正
昨日のミュージックInstagramに書いたので、ちょっと省くとして、これ驚くことに著者が日本人なんですよ。すごく詳しいんです。この本。しかもディスコグラフィーのまとめ方もすごい。もうこれだけでブログが書けるくらいすごいから今度ブログネタにします。なんで日本人で勤勉で偉いんだろうと思います。読んでいて、そういう話があるが実際には確認するものがないから定かではないとか、そういう書き方も含めてとても真摯な著者。素晴らしい、ありがとうです。ほんとに。
・ベートーヴェン2冊
ベートーヴェン 音楽の革命はいかに成し遂げられたか/中野雄
史料で読み解くベートーヴェン/大崎滋生
先日カルテットを取り上げて(7月下旬に公開予定)次回の収録では交響曲を。そのうち、ピアノを協奏曲を、、とやっていくに違いないので、さすがにWikipediaでは心許なくなってきて、Amazonで気になったベートーヴェンの本を丸善に見に行き買いました。
その心は・・・昨年の引越しの際読まずに処分した本があまりに多く反省したのですが、やはり読みやすさとか、好みがあって、本はその人なので、どんな本でも気が合うわけではないことがよくわかった。ベートーヴェンについて書かれた本はたくさんあったのですが、この2冊にしました。中野雄さんの本はとても読みやすいというか、納得する。大崎滋生さんの本は、もうこれは読むというか、手元で自分が読みたいところから読むくらいの気楽さで向き合わないと、自分には手強いかと思いましたが、ピアソラ同様すごく詳しく、また、パラパラと開いたら親切な気がしたので高いが買ってみることにした。
高いって言ったって、ピアソラもベートーヴェンもこの詳しさからしたら全然高くない。吸収しよう!
・ばらの騎士 / 小宮正安
今年様々なコンサートを諦め、一枚のチケットを買いました。ウィーン国立歌劇場「ばらの騎士」。
聴き込み方としては申し分ない、歌えるくらいの(「伯爵さま踊りたければ」だけ少し)「フィガロの結婚」とどちらに行こうか相当迷いましたが、昨年ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団演奏のコンサート形式のオペラを聴いて大変大変素晴らしく、こちらに行くことにしました。
貧乏性なので、搾り取るくらいのつもりで聴き込み予習しておこうと思います。
1ヶ月ではとても読めまい。
(竹田)