ただ日が変わるだけなのに、営業の最終日は暖かさと愛しさが混ざった何とも言えない気持ちになります。
1年を振り返れば、言葉の拙さや忙しさ故の荒っぽさ、納品に行き始めて15-6年の間の足りなかったことも思い出され、歯痒くもありますが、挽回する機会が訪れることへの感謝も絶えません。
ますます高くなった海外製品、特にLINNを主軸としているサウンドクリエイトでは、中々難しい局面になってきたというのが正直なところです。
高いにはそれなりの理由があり、それをしっかり引き出すことはもちろんですが、昔のようにオーディオで音の違いを楽しむような気軽さがなくなってきました。
そんな中で私たちに何ができるか、模索の日々であります。
そして、この1年折々に思いを強くしたのは「オーディオの音を良くすること」この一つでした。
ここでLINNのトップエンド、360の話をします。
辟易されるかもしれませんが、もう少し先まで聞いてください。
LINN 360EXAKTの低域は、もうかなり自然界の音に近づいています。
「こういう低域は聞いたことがない」「この低域・・」「なんて自然な低域」
低域、低域、低域・・・
これだけ「低域」が話題にされるのは、オーディオ業界に限ったことかもしれません。
しかし「低域を制する者はオーディオを制する」とまことしやかに言われるくらい、「低域」は必要なんだけれど、多すぎても少なすぎてもダメ。とても扱いがムズカシイ。
しかし、私たちはLINN 360の低域を聴いて、指標が見えました。
RPGゲームで、勇者が「コンパスと地図」を得たようなもの。
まずは、どんな低域を出せばよいか、十分に理解した私たちは、オーディオのセッティングや、ヴィンテージスピーカーの内部調整で迷うことがなくなりました。
お客様の好みに、あと少しここを足せばいい。ここを引けばいい。
もとよりオーディオには、足し算と引き算しかない。
そして、絶対に「電源」が大事。
図面の段階から入らせていただくことが増え、より良くできる様々なノウハウを得て、新築でなくても今お住まいのお宅で出来ること、お持ちのオーディオが発揮されることを考えています。
何より、オーディオから発せられる音楽で人が幸せな気持ちになること。
それがサウンドクリエイトの願いです。
自分で自分の機嫌を取ることが益々必要な世の中になってきているように思います。
そういう時に、オーディオは結構役に立つように思うのです。
長くなってしまいました。。。
今年もオーディオの喜びをお届けできることができて幸せな1年でした。
改めて、心から御礼申し上げます。
言葉にしてもしつくせない感謝の気持ちは、毎年毎年増え続ける一方です。
まだまだ拙く、足りないことばかりですが、それでも前に向かって精進し続けることをここに誓います。
2026年が皆さまにとって素晴らしいものとなることをスタッフ一同心よりお祈りいたしております。
2025年12月27日
サウンドクリエイト店長 竹田響子










