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PIEGA Premium701のセッティングの微調整。
右のスピーカーからの出音が少しふくらんでいて、左の出音に合わせたい。
PIEGAの後ろにあるVITAVOX CN191(コーナー型)の角度の違いで、左右の反射が変わっているものとあたりをつけて、調整する。
・・と思うが、中々思うように音が揃わない。

メジャーで測ってみると全てがすこしずつズレていた。
計測の基準にしていたものがそもそも違ったのだ。

ズレを直していくと、途中魅力的な音になるけれど、揃えていくにつれて一旦音が詰まらなくなったりもする。
人間関係に似ているなと思う。

人と人は、両者の息がピッタリ揃うことはおそらくほぼない。持っている定規もそれぞれ異なる。
だからもっと曖昧な領域で、どこか歪をもちながらもいい音を奏でたり、時に雑音になったり、暗騒音となったりする。ギリギリの線をいくと、この上ない魅惑的な音を出すこともあれば、神経質な音になって耐えられなくなったりもする。

オーディオで左右の音が揃って出た時のシナトラの歌う「A Man Alone」は殊更絶品で、掛けていた椅子に身を沈める。
後ろのVITAVOXで鳴らすのとまた違う、この静かで清廉な音はPIEGAだった。
現代スピーカーの良さはこういうところでもある。
簡単につながることのできる現代人が昔よりも注意を払って付き合う必要がある、その静かなつながりの心地よさもある。
(竹田)

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